歴史的上昇相場
思い出話をしよう。
私がディーラーとして相場に携わり始めたのは2007年。
当時の日経平均株価は18000円前後だった。
後にリーマンショックへと繋がる、
米サブプライムローン問題を発端として、
2007年8月から下げ相場が始まり、
翌年2008年の10月には「6994円」を付ける、大暴落となった。
実に10000円を超える下げで、
「100年に1度の危機」なんていう言われ方も。
最初の1年間は新人ディーラーということで、
「空売り」が禁止されていて、
これだけの下げ相場の中、「買い」だけで結果を残す必要があった。
ファンダメンタル面での分析は殆ど意味をなさなかった相場で、
「需給」の読みが最重要項目であったように思う。
だが、
この暴落相場は売買も活況で、ボラティリティが高く、
上手く立ち回ることが出来れば、しっかりと稼げる局面であった。
一番苦しかったのは「民主党政権時代」だ。
1日の東証1部売買代金が1兆円を下回ることも多く、
殆ど動きがなかった。
日々の売買で収益を上げていかねばならぬ身としては、これが一番厳しかった。
その後は東北の震災等、
思えば「〜年に一度の〜」といった出来事が頻繁に起きていた気もする。
、
今回の上げ相場でも、歴史的記録である「16連騰」を記録。
先週の日経平均株価は、上昇加速し、
一時23382.15円の高値を付けた。
東証1部の売買代金は連日3兆円を超えており、
ここでも相場の強さを確認できる。
いままで何度も言ってきたことだが、どんな相場であれ、
「強気」で取り組む姿勢が一番大切だ。
強気で仕掛け、
その結果、想像と違う動きをするのなら、損切すれば良いだけだ。
そしてまた強気で仕掛ける。
これを淡々と繰り返すことが最重要なのだ。
長くなったが、今日はここいらで。
執筆 相場師 徹兜
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