〜息の長い相場のためには調整も必要〜
今日は朝方から国内の7-9月期GDP発表があり、ほぼ予想どおりの前期比+0.3%でしたが、中身は内需が堅調だった4-6月期と打って変わり外需が押し上げた結果となったようです。
企業決算が好調な割には賃金などが伸びずに個人消費や内需全体の力強さに欠けていると分析されているようです。これからクリスマス商戦もあるので10-12月期は内需復活に期待したいですね。
肝心の株価の方は日経平均も22000円が近づいてきて11月初旬からの上昇分は吐き出すかたちとなってきました。高値からの下落率は約5.8%になります。
25日移動平均線からのかい離を埋めるのも実に2か月ぶりのことで、どうやら欧州株の動きに重なってきています。
今日は値下がり銘柄が全体の9割を占めるなど久しぶりの全面安商状になりました。今日が押し目だと買い向かった投資家がどれだけいるのか気になります。
とくに下げのきつかったものはゲーム株で個人投資家の売買がメインなので一斉に資金が逃げ出したような動きになりました。
今日ストップ安まで売られたアカツキ(3932)はじめ、KLab(3656)やドリコム(3793)、Aiming(3911)や日本一ソフトウェア(3851)など最近調子のよかった銘柄も軒並み売られてますので、深手を負った投資家が多くいることでしょう。
ゲーム株を中心にポートフォリオを組んでいる個人投資家は多くはないかもしれませんが、明日の朝方には追証がらみの売り物も出てくるかもしれません。
他にもちょっとした噂のあったAKIBA(6840)やソルガム(6636)なんかもふるい落としの比じゃない強烈な売りで2ケタ以上の下落率となっています。
地合いの悪化で売りが売りを呼ぶ展開は久しぶりですが、この2か月間は全面高や全面安などはあまり無く、セクターローテーションで指数ばかりが上がっている印象でしたので、ようやく押し目らしい押し目がきたと言えるかもしれません。
そうした意味では【アドマジック銘柄】も良いタイミングで情報公開できそうですので楽しみですね。
こんな日に逆行高している銘柄は資金の退避場となったのか、直近のあすなろ銘柄の中では【プラチナキャノン銘柄】や【ヴィクトリーロード銘柄】が相変わらずの強い動きを見せる結果となっています。
先日バイオ株がそろそろという話をしましたが、UMNファーマ(4585)、今日の後場の注目株に出たブライトパスなども激しい値動きの中でストップ高になりました。
きっと他の銘柄も溜め込んだエネルギーを一気に放出してくれることでしょう。
なんせ日本の金融のかじ取りをしている黒田日銀総裁がスイスの講演で「強力な金融緩和を粘り強く続けていく」と発言していますので、日本経済の中心にある株式市場が悲観では話になりませんね。
日本人に長年染みついてしまったデフレマインドは簡単には払しょくできないですが、黒田総裁を見習ってある種の信念のもとに前向きに取り組んでいきたいですね。
【 相 場 の 格 言 】
『相場師の最大の敵は自分であって、相手ではない』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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