〜需給に振り回されずに未来を見据えて〜
投資家の皆様、来週の一週間は特にご注意ください。
そんな冒頭文を書くと大げさですが、来週はメジャーSQ算出を控えており、先物への仕掛け的な売買に相場が大きく振れやすい地合いが続きます。
値動きだけに目を奪われていると思わぬ高値づかみしてしまう機会が多く出現しますので、そうした注意喚起も含めての冒頭文でした。
おそらく年末ラリーを期待している投資家は世界中で多いと思われますが、日本市場は最高値となった11月SQ値22531円を超えて最高記録を更新するかに注目が集まります。
カギを握るのはグロース株ではなくバリュー株への物色シフトです。
昨日のコラムでも書いたハイテク株の調整とオールドエコノミー株の出直りに加えて、米長期金利も上昇して為替もドル安が和らぎつつありますので、再来週あたりからは冷静に年末・クリスマスラリーを楽しめるかもしれません。
街中も徐々にクリスマス仕様にお化粧替えしてきましたし、若いカップルの聖地であるディズニーランドを運営するオリエンタルランド(4661)も大規模拡張に踏み切った報道で大幅高してますので、まさに企業も景気の上向きにあわせて決断を下すところなのかもしれません。
ここは前回ハロウィンイベントの時に注目紹介した銘柄ですが、高くなったなと思った8900円からほとんど押すことなく10000円を突破してきました。
今年の冬は百貨店も大賑わいだそうで消費関連は大注目の年になりそうですね。
足元の動きでは三越伊勢丹(3099)やJ.フロントリテイリング(3086)、高島屋(8233)、H2Oリテイリング(8242)、パルコ(8251)・・・など総花的に水準を切り上げてきております。
井筒屋(8260)など地方の老舗百貨店は流れに乗れてませんが、規模感からすると出遅れの中小型株が物色されるときに追い付いてくるのでしょうか。
このまま個人消費が活発化するようであれば、今後の物価展望もデフレ脱却とまではいかずとも明るさが出てくるかと思われますし、来年の金融政策にも及ぼす影響が大きくなってくるでしょう。
とくに今は過剰流動性の金融相場の側面がありますので、せっかく付いた火を絶やさずに、より大きなものにするためには企業も投資家も内部留保ではなく積極投資を決断する必要があるのかもしれません。
その先に待っているのが経済の活性化を裏付けとした好景気相場であるならば、だれも今の相場をバブルという人はいなくなるかもしれません。
【 人 生 の 格 言 】
『大事なことは、誰がなんと言おうと、一直線に志に向かっていくこと。』(ソフトバンク創業者 孫正義)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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