新興企業への投資にこそ目利きが必要
ここ最近の円高攻めにあって日経平均は24000円を割れてしまいましたが、大台乗せての一服感が鮮明です。
昨日の空売り比率を見ると、34.3%と極端に低下してますので空売りの買い戻しが高値更新の原動力だったのでしょう。
個別株においても空売りの買い戻しは狙い目と言えるでしょう。
一方で、小型株は堅調そのものです。
本日も後場からの地合い悪化で一時的に値を消す場面もありましたが、マザーズ指数の強さは際立っています。
立役者はもちろんバイオ株。
あまりバイオ株ばかり取り上げると不公平なので、ゲーム株も目先おもしろくなるかもしれません。
昨年の秋に取り上げたマイネット(3928)なども動きが出るようになってきましたね。
お気に入りのゲームは株式市場と同じように
今日は小型株つながりで注目ベンチャー企業にも目線を配っておきたいと思います。
今年最初のIPO(新規上場)になる予定だった世紀(6234)も延期になってしまいましたから。
昨年、産業革新機構から資金調達した企業の中にエレファンテック(株)という世界に通用するフレキシブル基板を開発する企業があります。
このフレキシブル基板は皆さんがお使いいただいているパソコンやテレビなどのデジタル機器に幅広く用いられています。
小型化・軽量化が要求されるデジタル機器市場において、極めて薄く、自在に曲げられる電気回路は必要不可欠なものとなっています。
同社が特許を取得している技術を使うと、このフレキシブル基板をこれまでの10倍の速さで製造することが可能となり、さらにはコスト削減、食品加工機や医療機器など多産業への応用化などが可能となる模様です。
代表取締役社長の清水氏は東京大学大学院情報理工学系研究科出身で、マッキンゼーでコンサル業に従事した後エレファンテック(株)を創業しています。
これから調達した資金を活用して、高精細化フレキシブル基板製造に取り掛かるそうです。
次世代IoT機器の普及には欠かせない存在になってくるかもしれないですね。
スーパーコンピュータ(スパコン)助成金の詐欺事件がクローズアップされたりしていますが、日本のスタートアップ企業には真面目で有料なベンチャーが潜んでいるんです。
マスメディアには、できればこういう企業をどんどん取り上げていってもらいたいです。
株式市場とのつながりで言えば、この企業にいち早く目をつけていたのがセメダイン(4999)で、ここも昨年テレビで画期的な導電性接着剤「SX−ECAシリーズ」が取り上げられて一相場演じました。
セメダインの導電性接着剤を使用すると、木材や衣服、フィルムといった熱に弱く、柔軟性を持った素材にも電機性能を付与することが可能になり、衝撃を受けたことを覚えています。
出直りが垣間見えるこれからが楽しみな企業です。
ただし、今後の投資において必ずチェックしていただきたいのが次回決算日です。
セメダインは2/8ですが、上期は前期比でなんと約7倍の好決算で通過しています。それでも決算またぎは要注意です。
エントリーとイグジットのタイミングは株価だけでなく、日程にも気を配っていくようにしましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 企業にとって重要なのは発明より革新なのだ。
その革新は実はたわいのない夢を大切にすることから生まれる。 』(ソニー創業者 井深大)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
マイネット(3928)
セメダイン(4999)
執筆:加藤あきら
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