お金の流れを読んで投資環境を確認
日本企業の地力もさることながら、日本株を買う主体にも幅が広がってきて堅調な地合いが続いていますね。
TV・新聞・雑誌等でも株式市場や投資に関する話題も取り上げられるようになって、日本株に対する注目度は日々増すばかりです。
買いの主体については個人だけでなく、事業法人・金融機関・投資信託などのファンド・年金基金など多種多様です。
海外投資家に牛耳られていると言われる日本市場において、ここ最近では着実に個人投資家の存在感も増してきていると思われ、私が日本株に対して強気で見ている背景には投資家層の裾野が拡大していること一因であると考えています。
米国株があれだけしっかりとした足取りで上昇しているのは、海外で利益をあげた企業が自社株買いなどを通じて株主還元していることにより需給面が良好な状態が続いていることに加え、金融教育が進んでいるおかげで“投資”の概念が根付いていることもあろうかと思います。
今後日本でも金融教育が進んでいって、欧米に引けをとらない投資家が育っていく世の中になってほしいですね。
そのような中で気になるニュースが日経新聞に取り上げられていました。
これまで聞き慣れない海外ファンドが中堅・中小企業の株式を大量取得するケースが目立ってきたようです。
狙うのは割安に放置されていたり、独自技術で業績を伸ばしたりする日本の中小型株とのことです。
中にはアングロサクソン系だけでなく、南米のファンドなども交じって中小型株の大量保有報告が相次いでいるようです。
言わば世界のマネーが日本の中小型株に流入していることの表れであり、世界中の株式を対象にスクリーニングをかけると日本の中小型株はまだまだ割り安な銘柄が多いようなのです。
ゴールドマン・サックスをはじめ、名だたる金融機関大手が2018年の投資テーマに中小型株を挙げるところをみると、世界的なカネ余りで行き場を求めるマネーが中小型株を掘り起こせば市場は一層厚みを増すと指摘しています。
たしかに海外ファンドの大量保有が明らかになった掲載企業を一覧すると、ルクセンブルク籍のサマラン・ユーシッツが報告した日特建設(1929)などは地味ですが面白そうだなと思って見てました。
日本に在住していない遥か海の向こうの投資家ですら日本株に熱いまなざしを注いでいますので、本国投資家の我々が後れを取るわけにはいきませんよね。
当然ながら、あすなろ投資顧問もただ指をくわえて黙っているわけにはいきません。
【ゴールデン・スパーク銘柄】で市場に“黄金の花火”を打ち上げいきたいと思いますので、奮ってご参加いただければ幸いです。
今週は要人発言に振らされたマーケットも来週は否が応でも企業決算に注目が集まります。
決算は日本企業の稼ぐ力を確認する絶好の機会ですので、改めてドル安圧力に屈することのない日本企業に対して自信を深めてほしいと思います。
【 人 生 の 格 言 】
『 鉄が火打ち石で打たれるように、才能はその火花を散らすために、苦難という強い一撃をいきなり受けて、鍛えられねばならぬもののように思える 』(英国作家・医師 サミュエル・スマイルズ)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
日特建設(1929)
執筆:加藤あきら
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