株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2018-01-28 15:00:00

社長の二言目

M&Aは本当に事業展開を加速させるのか?

久々の大雪にはしゃぐ近所の子供。
「雪かきしないでよー」と、
仕事だというのにキッズになじられる管理人さんを尻目に
銀世界の東京へ飛び出す大石。
怪我でもしたらたまらないので
二日間長靴で活動しましたが
歩くたびにプリップリッと音がして恥ずかしいんですよね。
参りました。
東京に大雪が降ると
マザーズが暴騰する。

なんてアノマリーも静かに発動しつつ
思ったよりも強かった先週の相場
でもでも・・・
世界情勢ピリピリしてますから気が抜けませんね。


さて今日は最初に
一部のあすなろ民の皆様には残念なお知らせからさせてください。

米株特化型のコラムとして
昨年7月から週1回連載してきた
「あすなろ米国くらぶ」ですが
2月末を以て一旦コンテンツクローズとなります。

執筆者のパパジアン裕子氏が
某証券会社への現職復帰を決心されたため。

私としては、まず
大きなリスペクトの想いが湧きました。
普通であればゆっくり過ごせるご身分なのに
まだまだ相場のど真ん中にいたいという強い気持ち。

次に、新たな門出をお祝いしたいという気持ち。
金融業界にいてくれれば
いずれまた何かでジョインできることでしょう。

毎週楽しみにして頂いてた方々は
残念なお気持ちだと思いますし
私も同じ気持ちですが気持ちよく送り出したいと思います。
2月末まで今日を入れてあと5回。

今日は改めて第一回から読み直してみようと思います。
皆様もよろしければご一緒に。



さぁタイトルの話へ

一昔前は≪海外企業を買収≫と言えば
なんだか分からず
「凄そうだ!」
と評価され、株価は上がりがちでした。
いわゆる≪うちそと≫とか≪IN-OUT≫と言われるパターンです。
しかし東芝や郵政のような超大型企業の失敗がニュースになると
ようやく冷静な判断や議論が行われるようになりました。
一歩前進です。
世界のM&A市場は約300兆円規模。
そのうち約半分を米国が握っています。
日本はというと・・・5%以下


がーーーーん。

つまり
≪現役のプロ≫と≪ド素人≫ほどの差があるわけです。
うまくやられても仕方ありません。
それでも2%そこらだったものが
直近約2倍にはなってるのですから
急成長中の注目すべき産業と言えるでしょう。
トライ&エラーを繰り返しながら成熟していくのは
マーケットと同じですね。
そこはじっくりコトコト煮込んでいくとして・・・

しかし悠長なことも言ってられない状況で
日本のM&A市場はほぼほぼ
ソフトンバンクで動いているようなもの。

お気づきでしたか?

ええ、これは簡単に想像できますよね。
企業買収=SBというイメージ有りますよね。

その証拠に2017年の1-12月の買収金額TOP10には
1位から10位までに5案件ソフトバンクが名を連ねます。
ちなみにそのうち2案件は≪そとうち≫で
ベインキャピタルによる東芝メモリ買収案件と
KKRによる日立国際買収案件なので
≪うちそと≫で縛れば
ソフトバンク1強と言えるでしょう。
もはや音楽チャートで言うところの
AKBグループ的存在感ですね。
そうなると秋元さん的存在は孫さん・・・
いや孫さん的孫内が秋元さんなのか?
いずれにしても最高のリーダーなのは共通項ですね。

そんなこんなで
今年M&Aはより活況になると予想されてますから
様々な買収IRが飛び交うかもしれません。
そうなると我々個人投資家は持っておくべき目線があります。
簡単です。

【その買い物は割高じゃないのか?】

ってこと。
そもそもプレミアム分負けた状態でのスタートになります。
必要以上に高値で買収すれば
回収に長い時間を要したり
想定していたシナジーが得られなかったり
災厄のケースは本体ごと破綻という事になりかねません。

ではどんな時に高くなるのか?

一つは【売り手による価格の釣り上げ】です。
当然1円でも高く売りたいですから
あの手この手で釣り上げてきます。
日本はこの駆け引きが非常に苦手なようです。
お人好しでプライドが高いことがそうさせているのでしょうか。

2つ目には【株価が高い時】
そうまさに直近の状態。
時価総額がパンパンに膨れてますから高くなります。

高値掴みはどの業界でもご法度。
M&Aが失敗に終わるケースはまずはこれが一番の要因と言えますね。

では他の失敗原因とは?

・DDの精度の低さ
企業秘密だらけのなかでどこまで深部まで内部情報を把握できるか?勝負の分かれどこですね。
・コミュニケーション不足
ボス同士で始めた事業も、担当レベルになると色々薄まり摩擦が生まれやすくなる。
・プロジェクトメンバーの人選ミス
プロ(海外勢)と戦うのにコストをケチって完敗するパターン。ガチガチの面子で臨まないとうまくやられる。
・異業種すぎて手に負えない
今さら?って話ですが、株主の反応が欲しくて奇をてらった買収をすることがありますね。もちろん内部では戦略があるんでしょうけど要注意。
・体力不足
大きな買い物しすぎてランニングできなくなるパターン。

と、正直いくらでも出てきます。
いかに成功が難しいかという事。
少し古いデータですが
松本茂氏による分析「海外企業買収 失敗の本質」では
成功と言えるM&Aは全体の10%以下となってます。

とにかく
今年のM&A案件は冷静に見る必要がありますので
皆様お気を付けください。
まだまだ日本はプロとは言えない領域にいますので。


よさそうなM&A案件でもすぐに飛びつくのはストップ!

覚えておいてください。
では。


執筆 大石 恭嗣




PS:大学見学


教育現場の調査という事で車部品メーカーの社長と二人で見学に。

弓道部にて


無理言って形だけ。
いつか引いてみたい♪

弓道経験のある方いらっしゃいますか?
初めてでしたが凄い技術ですね。

大学生との触れ合いは大変有意義なものでした。
みんな素直でキラキラしてて
青春の真っ只中でもモヤモヤしてて
それすら素敵で全てを超える存在でした。
日本の宝!

私は大人として
彼らが一歩でも2歩でも
グローバル社会で走りやすくなるよう
レールを引こう。

あすなろイノベーション。gogo



それでは今週もよろしくどうぞ!

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