本日のお取り組みもお疲れ様でした。

お昼休みを挟んで先物が急落したのは気がかりではありましたが、為替の円高と売り方の買い戻し一服から売り直しまでを妙に合点がいくから不思議です。

先週、1/23の空売り比率が34.4％となったことを取り上げましたが、足元では早速41％を上回る水準までポジションが積み上がっています。足元の円高と一緒にファンド勢のポジションがそちら側に寄ってきているのであれば、この巻き戻しが示現した場合には再び高値更新するエネルギーを溜め込んでいることになりますね。

また、先週末は仮想通貨取引所を運営する「コインチェック」のハッキング騒動が大火事となり、まさに仮想通貨の存在価値や関連する技術、投資のリスクなどに対して改めて厳しい視線が向けられることとなりました。

金融庁からは関連取引所を一斉に再点検する指令が飛んでおりますし、今後待機している仮想通貨交換業者への登録に対しても審査が厳格化する可能性も考えられるでしょう。

一方では、今回の「コインチェック」はみなし業者ですが、我々の投資顧問界隈でいうところの無登録業者ですので、正式に認められていない業者の管理体制の甘さが露呈したとみることもできます。

投資は自己責任とはいえ、リスクテイカーにとっては厳しい現実を突きつけられることになったニュースですね。

ただ、有名お笑いタレントを起用して、あれだけテレビCMをバンバン流していたわけですし、今回の被害の推定総額が580億円にのぼるという規模感をみても社会的な影響の大きさは無視できないでしょう。

仮想通貨に対するこれまでの流れにも冷や水を浴びせることになりました。

ですが、仮想通貨の市場は他の金融資本市場と比べて、どの市場よりもバブル化していますので案外早く出直ってくるかもしれません。

以前にもマウントゴックス破綻であったり、ビットコイン分裂危機であったり、困難はありながら全て乗り越えて高値をとったのは記憶に新しいところです。

それだけバブル相場から生み出される“それでも買う理由”は、“ネガティブショックは格好の買い場”と正当化され、さらにはショックを糧にしてエネルギーを溜め込みショックの前以上に上昇していくのです。

※仮想通貨への投資・投機を推奨、あるいは不当な買い煽りをしているわけではございません。

自分の行いが、本当に将来の価値上昇に資金を投じる【投資】なのか、一時の需給で上下する確率に資金を投じる【投機】なのか、そして仮想通貨が直面している現実はどちらにあたるのか、改めて考えてみる機会が得られた気がしています。

それと同時に、仮想通貨投機の蔓延によって規制強化に進む未来や、仮想通貨取引の利便性が奪われてしまうような未来に対しては、投資が活性化するはずもなく、これを健全な市場へと昇華させていくためには投資家一人ひとりが『何に投資しているのか』の自問自答が欠かせないのではないかと思います。

そして、自身が受ける恩恵を含めて、利益が最大化されるのはどちらなのか？は投資家が直面する永遠の課題であるとも言えます。

そんなわけで目線を株式市場に戻すと、そんなバブル感はだいぶ希薄です。

先週末発表された信越化学（4063）の超絶決算は素直に買われましたが、ファナック（6954）は上方修正したにもかかわらず寄り高の陰線を引いています。戻り売りが抑え込む上値の重たさにはバブル感など微塵も感じられませんよね。

そんな中、本日は個人投資家の目をひきやすいバイオ株もまちまちながら総じて軟化していますし、今週手がける銘柄については特に需給面のチェックは最低条件となります。

しかし、一方で市場をよくよく見渡してみると、異彩を放っている一時ストップ高のDWTI（4576）やメディシノバ（4875）などの新しい顔ぶれも出てきていますので、視野を狭めてしまうのももったいない場面です。

最後に、先週もコラムで取り上げていますが、昨年末公開の【あすなろドリームカルテット-加藤銘柄-】はまさに大相場を予感させる上昇第二波が到来中です。

こちらも先週末に、ご参加された方専用のアフターフォローメールが届いているかと思いますので、よくお読みになり次のターゲットに狙いを定めておいてほしいと思います。


【 人 生 の 格 言 】
『　一日一生。最善を尽くして神に祈り、神に祈りて最善を尽くす。悔いを残さないよう努力すればおのずから道は開ける。　』（日立造船元会長　藤井義弘）

それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日紹介した銘柄】
信越化学（4063）
ファナック（6954）
デ・ウェスタン・セラピテクス研究所（4576）
メディシノバ（4875）

執筆：加藤あきら