各国の思惑と相場の裏読み
文字通りの全面安商状でしたので、連れ安したにしては売られ過ぎと思われる銘柄も多かったですね。
昨日のコラムでも指摘したとおりに為替と先物のセットで売り込んでくるのは仕掛け売りの類で、売り直してきたとみてよさそうです。
全体の地合い悪化で様子見ムードが広がりやすい中、こういった売り仕掛けに対しては積極的に買い向かうべき銘柄と静観しておくべき銘柄が分かれるので注意が必要です。
こうした一連の動きは裏の裏を読んでいく必要があるかと思いますので、推測も交えてお話してまいります。
まず、今日の夜に米トランプ大統領の一般教書演説が控えていることはご存知のことと思います。
トランプ大統領就任から1年が経過しますが、これまでの成果を振り返る演説になります。
米国株は40%近く上昇していますから景気拡大と株高の資産効果を喧伝すると思いますし、今後についても昨年のうちに成立にこぎつけた減税法案を持ち出してくるものと思われます。
足元で米国企業決算が続々と発表されており、市場予想を上回る好決算が出てきてますので今までの株高は正当化されることでしょう。
問題はここからです。
果たしてこの株高はいつまで続くのか?むしろ直近下げてきたので危ないのではないのか?
これは日本株売りの主因となった為替の動きが読み解くカギを握っていそうです。
先週のコラムでもふれたダボス会議(1/23〜1/26)において、米財務長官のムニューシン氏が「ドル安歓迎」発言が飛び出しました。
これを受けて米国が通貨安に誘導したがっていると市場が受け取り、ドル安が加速しましたね。
かねてより米国第一主義を掲げるトランプ政策における保護主義懸念も相まって一層緊迫化する事態となりました。
これを警戒した欧州や中国はじめ各国が通貨安競争に向かうのではという疑念も味方したことが、直近で円高が急速に進んだ背景にあることをおさえておかなくてはなりません。
しかし、程なくして米トランプ大統領が「将来的なドル高を望む」との発言で訂正したことで、一連のドル売りが収束に向かうかに見えました。
確かにこれが一定の効果を発揮してドル独歩安も落ち着いてきたであろうことはユーロ/ドルの動きで確認ができます。
昨年末あたりのCMEポジションを見ればドル買い円売りが積み上がっておりますので、足元はこれを巻き戻す動きで円高になっているとも言えます。
ここで考えておきたいのが、2017年12月期の米国企業決算は確かに良いものでしたが、同時に市場の目線は2018年12月期の予想に移ってくることです。
米国のトランプ政策でみられる企業減税は間違いなく米国企業にとってポジティブ材料となります。
ただし、その中にあるレパトリ減税に目を向けなくてはなりません。
本国に資金を還流する資金に対して減税効果が最大限発揮されるのは目先ドル安で、還流後にドル高になる流れが最も好都合と考えられるのです。
ただし、各国もこれに指をくわえているわけにもいきませんので、自国の通貨高けん制に乗り出していますし、日本も2016年11月の米大統領選挙以来となる財務省・金融庁・日銀の3者会合を昨日開いています。
当然ながら目的は暗に急速な円高を容認しないといった市場メッセージを送ることです。
足元は要人発言で為替が反応し、日本株も調整していますが、今週の米FOMCや米雇用統計などを通過すれば、素直に米国のインフラ投資期待や決算シーズンの日本企業業績を好感する流れに変わってくることも十分にあり得るわけです。
将来的には米国金利の上昇とインフレ率上昇からドル高に向かうことで、現在の円高懸念は払しょくされるかと思いますし、企業業績確認で1株あたり利益が上乗せされればバリュエーションが修正されて日本株=割安の方程式は再び正当化されます。
一連の売り仕掛けの裏側でまた外国人投資家が日本株を安く拾うことにチャンスを見出している可能性はありそうです。
今日買って明日売るみたいなトレーダーには関係のない話かもしれませんが、投資家として企業の未来に資金を投じるのであれば、せっかくのチャンスを外国人に明け渡してばかりはいられないところです。
本日から募集を開始した【天地創生ゴッド銘柄】をご覧いただくとビックリされるかもしれませんが、こうなることを予期したかのようにすでに救世主銘柄をご用意してあります。
高難度相場を乗り切る上で、目先の動きで振り回されてばかりでは≪損切りばかりが増えて≫≪資産はいっこうに増えていきません≫。
こういう時こそ将来のお宝株を拾うチャンス、周囲が怖がっている時こそ丁寧に下値を拾うチャンスでもあるわけです。
心は熱く!頭は冷静に!
日本人投資家の神髄を【天地創生ゴッド銘柄】で証明していきましょう。
買いが殺到してしまう前にご参加お待ちしております。
【 人 生 の 格 言 】
『 他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に。 』(米バークシャーハサウェイCEO ウォーレン・バフェット)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
天地創生ゴッド銘柄(2/7公開)
執筆:加藤あきら
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