投資家の心理
昨晩の海外市況では、
欧州株式は堅調。
ドイツではメルケル首相側が大幅譲歩し、
大連立交渉が合意に向かった。
4か月の政治空白解消に向け、前進したと言えよう。
堅調な欧州市況を受け、
昨晩NYダウは一時300ドル超の上昇となる局面も見られたが、
米長期金利が再び2.8%台に乗せたことや、
ドル高、原油の大幅下落によるエネルギー関連株の下落もあり、
引けに掛けてはマイナス圏に沈んでいる。
日本株としては、
ドル高要因でのNYダウの下落に付き合う必要性は一切ないわけだが、
依然として神経質な展開が続いており、
無視しきれなかったというところか。
現状の投資家心理は非常にセンチメントな状況で、
少し下落が続くと、皆が一斉に売り急ぎ殺到する。
日本でトップの時価総額を誇り、数兆円の利益を稼ぎだす、
世界でもトップクラスの自動車メーカーである、トヨタ(7203)ですら、
昨日の引け前にはそのような局面が見られた。
はっきり言って、現状の日本株は割安な状況にある。
大量の資金を抱え、
買いを狙っている投資家もしっかりと存在している。
だが、
「放っておけばもっと安く買える」
そんな思考から、わざわざ下落の勢いを無理に止めようとはしない。
彼らは皆がパニックに陥る中、
冷静に、さらに安く買いこむため息をひそめているのであろう。
大衆と同じように狼狽するのではなく、
この急落相場をチャンスに変えるべく、冷静に行動したい。
今日のチャートチェックはここいら。
不二製油(2607)、サカイHD(9446)、ESTHD(1789)。
執筆 相場師 徹兜
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