円高
昨日後場の日経平均株価は高値から大きく売り込まれ、
時間外取引では一時21000円を割り込む場面も。
今年1月半ば以降、
昼から後場にかけて、
外資系と見られる断続的な売りが散見される。
ただ、この流れは海外市況へは波及せず、
昨晩の欧州市況は高安マチマチで、
米国株は小幅高、となった。
そうした外部環境を受け、
やや持ち直して始まった日経平均株価だが、
為替が円高に振れると少々苦しい。
円高に関しては、以前より警鐘を鳴らしてきた。
以下は1/24のコラムの一部抜粋となる。
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需給的には、
ドル円をロング(買い)して捕まっている個人が多そうなことや、
投機筋の円売りが依然として高水準なこともあり、
上値が重い。
米金利上昇や日米株高、米暫定予算可決、
黒田日銀総裁の早期出口論否定・緩和継続発言、
こういった円安に振れる材料がありながらも
ドル円は円安方向への反応とならず、
下げ材料にだけ反応する状況だ。
仕掛け的な動きが加速する可能性も考慮しておきたい。
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当時と状況が変わった点もあるが、
円安材料への反応は鈍い反面、
円高材料への反応だけが強く意識される。
この状況は当時から変わっていない。
ドル円のチャートをみてみると、
何度も下げ止まったレンジ下限を割り込んできており、
1年3か月ぶりの106円台突入に。
多くの企業の想定為替レートは、
110円近辺となっており、
好調な企業業績が陰ると見れば、
もう一段安となる可能性は排除できない。
ドル円のチャートを見る限りでは、
この下限サポートを明確に割り込んでいくと100円台前半が見えてくる。
とはいえ、
昨今の日本企業は円高でも稼げる体制の構築が進んでおり、
先回りで売りを入れるにしても過剰反応気味にも見える。
今後も神経質な展開が続くが、
しっかり資金量をコントロールしつつ、
落ち着いて取り組みたい。
今日のチャートチェックはここいら。
パワーファス(5950)、ラック(3857)、nmsHD(2162)。
執筆 相場師 徹兜
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