恋する季節は投資する季節
「バレンタインデーは恋する季節」かもしれませんが、投資家にとっては自分が惚れた企業にこそ投資する季節です。
厳しい相場展開が続きます。と言いますのも、今日の日経平均の日中値幅は421円出ており、今年のザラ場で初めて21000円の節目を割り込んできました。
安値20950円からの切り返しで200円戻したことはポジティブにもネガティブにも捉えることができます。
この半値戻しが全戻しにつながると思えばポジティブ、戻しきれなかった時点でトレンド転換しないと思えばネガティブです。
ただ、ちょっと考えてみると、時間外をカウントすれば先週末の夜間先物で20,600円あたりまでは下げていたと記憶してますので、再び下値を確認しに行っている状況です。
つまり、市場トレンドはまだ下向きです。
こうなってくると市場に出回るのが総悲観論ですが、それは先週のショックから日も浅いので当然と言えば当然なのです。
重大な交通事故に遭って骨折したのに、翌日から元気に走り回ることができる人などいません。
相場も一緒で、ポジションが痛んでいる中では、恐怖にかられている人や追証がかかって生死の瀬戸際にある人の売り物を吸収し、尚且つV字回復するにはそれなりのエネルギーが必要になります。
また、ファンダメンタルは良好ですが、マクロ的に見て指数にも為替にも逆風が吹いていることについては、この際潔く諦めましょう。
円キャリートレード(低金利の円で借金してリスク資産に投資)が巻き戻されていると思えば、一過性の需給要因と言えますし、円高でも株は上がります。
ただ、こんなにもいい様に市場が振り回されているのは、以前もお伝えしたように東証のプログラム売買に対する規制が緩いことが一因です。
おかげで新興・小型株まで煽りを受けてますし、何よりも追証回避に投資家が奔走している状況が一変しないことには地合いも改善しづらいと思われます。
ドル安トレンド下においてそれでも株が上昇すると言える背景には、バリュエーションからみた割安性がさらに強まっていることと、為替と日経平均の連動性からみてもドル円に対する感応度が極端なほどに売られ過ぎている面があるからです。
年初のドル円が113円付近でしたので7円近く円高に振れているわけですが、日経平均の高値から現値は約3000円程下の水準にあります。
為替ドル円1円につき400円以上も値下がりする現状は異常事態なのです。
今日で日本企業の決算も一巡してまいりますので、今しばらくの目先は材料難になってくるかもしれません。
ただし、日経平均EPSは1644円、BPSは17557円まで高まっています。
今の下落要因が将来を悲観したものではなく、需給の季節要因だと捉えておけば、自分の投資先を疑う理由などどこにもありません。
【 人 生 の 格 言 】
『 成功するには事前の計画が大切である。
そしてその計画にこだわりすぎず柔軟に構えるのも同じくらい大切である。 』
(第45代米大統領 ドナルド・トランプ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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