相場の難題を解くカギを探す
市場は昨晩の米FOMC議事要旨が公表された後の米株急落から、またも全面安となる一進一退の攻防となっています。
この米FOMCの内容自体は前回2月のイエレンFRB前議長が在任時のもので、これが発表された直後のNYダウは上昇していたものの、高値の25267ドルをつけた後に安値24792ドルまで475ドルもの値幅が出て下落しています。
やはり今後に向けての注目は28日(水)のパウエルFRB新議長の議会証言がカギを握っていると言えそうです。
ただ気になるのは、昨日の後場に日経先物が急落したのと同様に、米株の4時過ぎからの下げ方も一方向に進んだことです。
最近のコンピュータプログラム売買は、世界中のニュースワードを検知して瞬時に注文が執行するようになっています。とくに「緊迫」とか「金融引き締め」、「景気後退」といったワードだけでも反応してしまう側面もあります。
たしかに米金利動向と中東情勢の地政学リスクに敏感になっているためか、VIX指数も一時20を切っていたのにまた戻っています。
ただし、市場が近視眼的になっている中で、本来、目を向けなくてはならないのは、足元・目先よりも将来見通しがどうなるかということです。
今回の米FOMCでは改めて米国経済の好調と緩やかな利上げを継続していく見通しが確認されました。
とは言うものの、もともと織り込んでいたはずの内容で真新しさはありません。
それにもかかわらず、市場反応は債券が売られ、金が売られ、ここまではインフレに想起される内容なのでいいのですが、株式がそれ以上に売られたのです。
これまでも度々コラム内でお伝えしてきたように、これは教科書には無い現象と言えます。
ただ、金融情報ベンダーの大手ブルームバーグでは、クレディ・スイスの米株チーフストラテジストの意見記事を配信しており、市場が恐れる米国10年債利回りのレッドラインは3%ではないと力強くコメントしています。
昨日の米国10年債利回りは2.95%で、前回の市場暴落を誘発した水準を上回っておりますが、同氏の指摘では仮に3.5%に達しても、必ずしも株売りにはつながらないとみているようです。
最近の株式相場調整についても付け加えており、「労働市場は引き締まっており、インフレ率は予想より高かった。インフレ高進は企業に対するコスト圧力になり、これが続けば利ざやを圧迫する」と分析しています。
たしかに一理ありますが、賃金が上がらない、インフレ率が上がらないと売りの材料にされていたものが、賃金上昇、インフレ率上昇の芽が出てくると、これまた売りの材料にされているわけです。
これは市場の理不尽さを物語るのに十分な理由と言っていいでしょう。
日本株の騰落レシオは主力株の低調もあって、いまだ80ポイント台にとどまっており、売られ過ぎの水準を抜け出してはおりません。
それでも日本株が上がらない理由にはこれまでも述べてきたような“買えない理由”を並べるオトナの事情があるようです。
個別銘柄単位でもオトナの事情はあるようで、ヤーマン(6630)あたりも“死んだフリ”して、ある日突然噴き値を形成しそうです。
そもそも市場はコンピュータだけでなく、投資マインドも大きな影響を及ぼしますよね。
その肝心の投資マインドとやらは、ボラティリティが低い時には値動きが無いと嘆き、逆に高くなればなったで大慌てしてパニックになりますよね。
市場ボラティリティ以上に変動が激しいの人間心理です。
では、市場のボラティリティが高いのであれば、むしろボラティリティを愛する男『徹兜』は頼りになる存在でしょう。
彼はディーラーとして長年相場と向き合ってきた経験から、厳しい市場の海千山千を渡ってきた人物です。
平成の日本株は他の海外株が上昇を謳歌している時もついていけず、下げる時は共に連れ安してしまう日本市場特有の理不尽さをつねに体感してきたのです。
彼は目先での利益・損失は気にせず、相場の強弱に合わせたトレードでトータルの損益を重視します。
だから、最後に資産が増えている状況を作り出すために利食い・損切りをためらいなく決断していくわけです。
常に冷静に相場を見ている証拠です。
プレミアムメールをご利用されている方は多くいらっしゃいますが、その手法と言いますか、そのスタンスを感じ取れていることかと思います。
ちょうど只今この徹兜が監修する【ディーラーの極意】という単発スポット銘柄の募集もしていることですし、今回の銘柄についてだったり、こういう相場の時はどう対応したらいいのかなども相談いただくといいかと思います。
弊社サポートデスク(0120-1376-01)徹兜宛て
※受付時間(平日8:00〜17:00)、電話が混みあっている時はすぐにお繋ぎできない場合もございます。予めご了承ください。
数十万円、数百万円の資金を運用するだけでもハラハラドキドキしてしまうものなのに、何億、何十億を運用するディーラーにかかるプレッシャーはその比ではありません。
今後も相場を続けていくためには、資金をどんどん増やす攻めの運用と同時に、こういった相場での手堅く守る時の運用も必要になってきます。
どんな相場でもつねに問題とは隣り合わせです。それを避けて通れないのであれば、その時にどう対処すべきかを知っておいたほうがいいに決まってます。
この機会を“学びの機会”に発想を変えていくだけで、将来的に積み上げられる利益、そして資産には無限の可能性が広がっていると言えるでしょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 問題はあってあたりまえと思うことだ。
問題が一転、あなたのプラスに働く場合もあるし、時には驚くような出来事が起こったりもする。 』
(第45代米大統領 ドナルド・トランプ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
ヤーマン(6630)
執筆:加藤あきら
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