臆病の虫を撃退する
市場の大きな注目を集めてきた米FRBパウエル新議長の議会証言も無難に消化しました。
発表時間以後の市場動向をみるに、米国株の売り材料にはされたものの、一方で為替はドル買い材料となりました。
ひとまず円高に歯止めがかかったので良かったですね。
米株高に追随できなかった日本株にとっては、為替要因の方が戻りの鈍さを演出していただけに、イベント消化が何よりの材料と言えるでしょう。
内容的な真新しさには欠けましたが、むしろ変なサプライズなどが飛び出さなくて良かったと思います。
イベントの裏では政治動向や市場動向もふまえた配慮が随所に散りばめられ、トランプ政権の政策運営においても信頼性が増したと言えるのではないでしょうか。
先週末の金曜日に米国株が大幅高した背景には、既にこの議会証言原稿が出回っていたらしく、25100ドルから25800ドルまで上昇しての昨晩の下落でしたので、調整幅としては程よい半値押しをしただけとなります。
情報ベンダーではパウエル議長発言の要旨がまとめられていますので、一度チェックされてみると良いでしょう。
ハト派的、タカ派的にかかわらず、米国経済に自信をもち、状況に合わせて柔軟に対応していく器用さが窺えます。
主なところで、「最近の金融市場におけるボラティリティに関わらず、金融状況は引き続き緩和的」であったり、「FRBは、最近の金融状況の引き締まりが経済・雇用・インフレ見通しに対する大幅な圧迫要因になっているとはみなしていない」など、かなり市場に配慮した表現をされておりますので、利上げを加速させるというような金融当局の意向は示さなかったと言えます。
これを見る限り、おそらく年3回か年4回かの利上げペースが問題なのではなく、市場がインフレに対する金融当局のコントロールに疑問符をもった、あるいは以前のコラムでも書いたようなFRB議長交代の間隙を縫って仕掛けられた市場暴落だったのではないかと思います。
たしかに闇雲に売買していると、株価の値動きを見るだけで目まいがしてきそうなボラティリティですが、株価の動きは元々“ランダムウォーク”と呼ばれて不規則なものです。
そういうものなんだと受け入れてしまえば、値動きに一喜一憂する気持ちをコントロールできるようになります。
それにきちんとした戦略を立てて、時間軸と市場の強弱を確認しながら取り組めば今の相場でも恐れる必要などありません。
ただ闇雲に売ったり買ったりするのは「無謀」ですし、戦略や筋道を立てているのにいざ実行できないのは「臆病」です。
たしかに市場を正確に先読みすることは誰にもできないことではありますが、おおまかな方向性をつかんでおけばその恐怖心に打ち克つことができます。
毎回コラムの巻末にも記していますが、相場はつねに『慎重にかつ大胆に』です。
大胆にいけば省電舎(1711)や三精テクノ(6357)みたいな銘柄でも逆張りしていけますね。
明日からは3月入りして、そのまま春相場へと突入していきますね。
今日の指数は月末のリバランスで見かけ上で売られていますが、気にすべきものではありません。
今週末の米雇用統計やイタリア総選挙、来週のメジャーSQ、お彼岸の時期に米FOMCなど乗り越えるべき市場イベントは次から次へと押し寄せてきます。
その一方で、来週のIoT見本市や各種シンポジウムに加えて、春の四季報も近々発刊されますし、春の学会シーズンに入ってきて株価の刺激材料も豊富な季節でもあります。
そうは言っても、市場の暴落からようやく光が見えてきたところで、ポジションも膨らんだままで身動きとれない方も多いかもしれませんね。
未だに暴落後の低迷から抜け出せない銘柄も多くありますので、なんとか追証を回避しても、実際は含み損が大きすぎて動けないというのが実態でしょう。
しかし、ここから先にはやり様によってはいくらでも利益獲得の機会を得られると知ったらいかがですか。
ただいま募集させていただいている【あすなろダイヤモンド銘柄】においては、特典として「ダイヤモンド会員昇格権利」が付いておりますので、毎週の単発スポット銘柄に無料でご参加いただけるようになります。
むしろ上記の市場イベントを利用しながらうまく立ち回っていくことができれば、新たな利益と含み損を相殺したり、利益の美味しいとこ取りだけで資金を回転させていくこともできるかもしれません。
いわば3月・4月に訪れるであろう大相場に乗れれば今回の下げ分もチャラどころか、一気に資金回復・増加を狙えるチャンスがあります。
そこで、いずれの方にとっても重要になってくるのは、売買の選択肢を多く持つということです。
どの株が上昇するのか悩むよりも、「ダイヤモンド会員プラン」で毎週自動的に送られてくる銘柄を順番に取り組んで上昇気流に乗っていただくだけで良いので非常にラクですし、選択肢を広げることで心理的な余裕も生まれてきます。
この先の相場には誘惑と迷いどころが多いかもしれないですが、未曽有の大相場が待ってるかもしれないのです。
だって、新聞の見出しに踊った史上最大の下げがきた後なのですから。
よく売りの判断に迷う、買いの判断に迷うとご相談をいただくのですが、迷える選択肢があることは幸せなことです。
そして、迷った時こそ迷わず「あすなろに相談する」、「とりあえず聞いてみる」。それだけで得られるリターンは大きく変わってくると思います。
春相場はまさしく「張る相場」です。
臆病の虫を撃退して、いま一度自分を奮い立たせていきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 物事には順序がある。まずは歩き、次に走り、それからダッシュだ。 』
(第45代米大統領 ドナルド・トランプ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
省電舎(1711)
三精テクノロジーズ(6357)
執筆:加藤あきら
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