株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-03-27 10:00:00

あすなろ相場展望

加藤の相場展望< 番外編 4 >

本日のお取り組みもお疲れ様です。

前週の総悲観商状から一転、総楽観の姿に変貌する市場では真逆の景色が広がっています。

この楽観と悲観を繰り返す極めてボラティリティの高い相場にどう向き合っていくべきか悩んでいる投資家の方は多いことと思われます。

昨日の日経平均も朝方の安寄りで始まり、高安の値幅は419円出て高値引けし、米国市場のNYダウは前週末比で669ドル高と大幅反発しています。

特にNYダウに至っては三角保ち合いを下放れた25000ドルから1500ドル下値を試した後に、昨晩だけでおよそ半分近くまで戻していることになります。

それと比較すると日経平均の戻りはやや物足りない印象で、同期間(3/19〜3/26)における戻りは3分の1程度にとどまっています。

おそらく売り方の買い戻しと日銀、あるいはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の出動が下値を買い支えた側面が強いとみてよいかと思います。

為替水準からみるビハインドはあるものの、すぐさま5日移動平均線を回復するくらいの強さを見せないと、リスクオンとは言えないところがあります。

この緊急コラム内でも注目しているリスク指標を確認すると、昨日時点の空売り比率は45.1%(価格規制あり:37.0%、価格規制なし:8.1%)となっており、各国の恐怖指数は米国:21.03(前日:24.87)、欧州:22.05(前日:21.08)、日本:25.41(前日:27.00)で、米国の改善が顕著に表れている格好です。

日本、欧州に関しては対ドルの為替レートが自国通貨高に振れており、リスク選好地合いとなっても米国に劣後してしまう状況かと思われます。

いずれにしても、VIX指数が20ポイントを超え、空売り比率が40%を超えるような環境では本格的な底入れとトレンドの転換は見出しにくいと考えられます。

かかる状況下でとり得る投資スタンスは、強気のドテン買い、慎重な押し目買いのいずれを採用するのかということになりますが、これは各投資家ごとのリスク許容度によって異なってきます。

まだ公表されておりませんが、直近の信用評価損益率は傷んだままでなかなか動けない投資家も多いかと思われますので、米国のような上昇はなかなか望みにくいと言えます。

よって、相場の強さが目に見えて感じられるようになるには海外勢などの主要プレイヤーが買い転換してくるかどうかが焦点になってくるでしょう。

いつもお伝えしていることですが、市場の温度感や上昇が本格的なものになるかどうかは銀行株の動きを注意深くみておくようにしましょう。

本日は銀行株も自律反発の動きを見せておりますが、自身の投資スタンスを決定する際には、上下に大きく振れている株価の動きだけで判断してはいけません。この先の市場の景色を見越しながら行えばよいので、焦る必要はありません。

また、本日は期末の配当権利付き最終売買日で配当取りの動きが見られる一方、例の佐川氏の証人喚問や北朝鮮の要人が訪中している政治ニュースもありますので、これまた上下に振れやすい市場環境と言えるでしょう。

よって、下値を狙って指値を入れつつ、中国市場の動きや時間外のNYダウ先物の動向を見ながら取り組んでいけばよいかと思われます。明日の米GDP確報値発表で経済の実態を確認して、自分の投資判断を確たるものにしていけばよいのです。

昨日は東証1部の中で昨年来安値を更新銘柄が243銘柄を数えたそうですので、文字通りのセリングクライマックスに匹敵する規模だったと言えます。

どちらかと言うと安値をつかむことよりもポジション管理の方が重要になりますので、休日中に配信されている徹兜コラムの『投資金額の設定方法』の内容をおさらいしておくのがよいかと思います。

これは売買に慣れている方にとってはごく当たり前のことなのですが、トレーダーにとってはキモの部分で、欠かすことのできないものです。なかなか言葉で説明するのが難しいところを分かりやすく解説してくれています。ぜひご参考ください。

また、明るい話題では、本日上場のRPAホールディングス(6572)や明日上場を予定しているアジャイルメディア・ネットワーク(6573)があり、IPOの活況は市場の温度感を測る上でも非常に参考になるものです。あわせてこれらの動きも監視しておきたいところでしょう。

2月の暴落時にも救済企画として「購入者特典救済銘柄」などを配信させていただいておりますが、今回も限定公開で【徹兜SP銘柄】を配信させていただいております。今週いっぱいまで公開されているので、ぜひご覧いただければと思います。

日経平均が200日移動平均線を回復して、市場が落ち着きを取り戻すまでは加藤の相場展望を続けてまいりたいと思いますので、< 番外編 5 >にも引き続きご愛読の程、よろしくお願い致します。


【 人 生 の 格 言 】
『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』
(アメリカ著名投資家 ジョン・テンプルトン)

それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日紹介した銘柄】
RPAホールディングス(6572)
アジャイルメディア・ネットワーク(6573)
【徹兜SP銘柄】

執筆:加藤あきら

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