市場にも春到来の兆し
昨晩の欧州株、米株は共に堅調。
NYダウは254ドル高。
ハイテク株には買い戻しが入り、
ナスダックも7000ポイント台を回復した。
米VIX指数は19.97と1週間ぶりに20ポイント下回り、ひとまず安心感に。
米国、欧州、香港、豪州など本日は休場の国が多いことは留意しておこう。
さて、先日発表の投資部門別売買動向。
3月3週の海外投資家は、
先物で1975億円の買い越し、現物で4541億円の売り越し。
合計では2591億円の売り越しとなり、
1月2週から11週連続の売り越しで、
金額にすると《8.4兆円》と莫大な金額に。
だが、
4月からは新年度となり、
海外投資家が買い越ししやすい。
また、金額面からもいつ流れが反転してもおかしくない。
比較対象として、
2015年のチャイナショック時(8月2週〜9月5週)が約7兆円。
2016年の原油安ショック時(1月1週〜3月3週)が約5兆円。
さらに、今回の統計では、
現物+先物の合計では売り越しとなるが、
9週ぶりに先物が買い越しに転じている。
株価変動率が落ち着きを見せ始めており、
日本株相場の重荷となってきた海外短期筋の先物売りが一巡したようだ。
今週の日経平均株価は安値から1000円超の戻りを見せている。
配当の再投資に絡む買い需要等特殊要因に押し上げられた面もあるが、
海外投資家が買い越しに転じた可能性も考えられる。
(3月4週の統計はまた来週末まで分からない)
海外投資家は基本的に順張り方向に動くため、
買い越しに転じたとすれば、
一定期間買いが続くことが期待されよう。
ようやく、相場にも春の兆しがみえてきたわけだ。
「実際に反転を確認して、安心してから仕込みたい」
もし、このような考え方をしていたら考え方を改める必要があろう。
ハッキリと言えば、
そういう人間は相場では「カモ」だ。
先回りしてリスクを取ったものだけが相場から褒美を得ることができる。
「勝ち組投資家」となるか「カモ」となるかは、
諸君らの決断力にかかっている。
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勝ちたい者に示す道は既に用意してある。
執筆 相場師 徹兜
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