株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-03-30 12:30:00

あすなろ相場展望

〜加藤の相場展望< 番外編 7 >〜

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

下値不安の根強かった米国市場も3日ぶりに反発し、悪材料が相次いでいたハイテク株にも反発の動きが出てまいりました。

日米ともに大きな値幅で上下運動が激しくなっています。

市場心理もだいぶ疲弊してきたと見えて、新聞夕刊の見出しにも4月暴落説などが飛び交うようになっています。

だいぶ安くなっている市場で悲観を煽るようになってくるといよいよ相場の底入れが近いことを示しているような気がします。

日経平均の2万円の大台割れを望むような市場関係者の声が持ち出されてきたということは、たいてい逆の捉え方をするとうまくいく場合が多く、2016年のブレグジット・ショック後のように相場反転の兆しが出てきたと言えます。

参考までに、4/9が市場暴落のXデーとされているようですので、依然として警戒感を残しつつ半身で構えながら買い出動の準備をしていくのがよさそうです。

個人的には、徐々にポジション構築に動き出し、4月オプションSQ算出の13日前後までは我慢しながら買い増しを行ってポジションを完成させていくスタンスでよいと思います。

2月の暴落以後、投資家は事故で複雑骨折してしまった状況からの病み上がりのようなものです。

まずは無理せず、試しに買ってみるか!くらいのリハビリを始めるようなイメージです。

もちろん、これから投資を始めようと思い立ち、新規買いを考えている方は市場の地合いが悪い時こそ仕込みのチャンスです。

ただし、どれだけ自信があったとしても取り組み方が悪ければ利益につながらないのが相場の世界です。

投資金額を一度に仕込んで、一度に利食ってやろうみたいな雑な取引では獲れる利益も獲れなくなってしまいます。

丁寧に仕込んで、気付かれないように利食っていくのが玄人流の取り組み方になります。

私がかねがねお伝えしてきた政治リスクに関しても、先行きの懸念点を徐々に織り込んできました。

昨日発表されたお馴染みの投資部門別売買状況では海外勢の売り越し基調にようやく変化の兆しが表れてきました。

今回の日本売りの主犯に浮上してきたサウジアラビアも含めて、中東の情勢も気になるところではあるのですが、やはり渦中にある米中の覇権争い抜きには語れません。

トランプ米大統領も今や政治家で、中国の習近平国家主席もまた政治家です。いずれも長期政権を志向しておりますが、それに先んじて長期政権の基盤を整えてきたのが日本の安倍首相です。

とりわけ、中国はつい最近、政治的に重要な共産党大会を終え、全人代が終わったところでもあります。中国は米国以上に国内政治の調整に体力が掛かるし、体面もありますので、2期目となる習近平政権の対外政策はこれからというところにあるのです。

ですから、日・米・中それぞれの国内における政権基盤の安定化に振り回される部分はありますが、この3国が水面下で調整を進めているのであれば、今後はこれまでとは逆に好材料を提供してくれるに違いありません。

なんといっても、彼らの政権維持の前提は経済が好調であることで、原油価格上昇も含めてインフレ率も向上させていく政策を推し進めていることです。

当然ながらそれに対立する緊縮財政、デフレ歓迎の抵抗勢力も存在するため、いろいろ足を引っ張られてしまいますが、バラバラに見えるようで意外と世界が進む道筋はまとまりつつあるような気がしています。

今晩は欧米市場が休場で、日本株の上昇には「鬼の居ぬ間に」の部分も含まれていたかもしれませんが、日経平均は明確に200日移動平均線より上に位置して引けてきました。

あとは為替動向を見ながら来週の仕込み場を探っていけば、5月のゴールデンウィーク頃には期待以上の成果を得ることも夢物語ではないと思います。

この臨時で続けてきた加藤の相場展望< 番外編 >もこれを以て終了とし、リスクオン相場に向けた銘柄なども通常の『加藤あきらの投資戦略室』でまたどんどんご紹介していきたいと思います。

最後は特別に、昨日の再生可能エネルギー分野で忘れてはならないはずの肝心な銘柄をご紹介し忘れておりましたので、フェローテック(6890)とAbalance(3856)をご紹介しておきます。

また、先ほどの取り組み方というところで、まだまだ一発狙いの投資家の方が多いようですので付け加えておきます。

まずは個々の銘柄で、戻りを試すところまでを狙ってみるのもいいのですが、もし戻り高値を抜けて利益が乗ってきていれば全部を利益確定するのではなく、一部だけ利益確定するにとどめ、逆にその後の押し目で買い乗せしていくのも有効な戦術になってきます。

弊社アナリストの徹兜ではなくとも『損小利大』でなければ資産は増えていきません。

相場で勝つには先読みだけでなく、メンタルと技術が必要というのが私の持論でもあります。

もし今の段階でファイティングポーズがとれなくなってしまっている方、あるいは技術面でのトレーニングしたい方がいたらぜひご連絡をお待ちしております。個人的にスパルタ指導いたします。(笑)

向かい風を追い風に変える技術と自信を持って、来週の新年度相場にも果敢に立ち向かっていきましょう。


【 人 生 の 格 言 】
『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』
(アメリカ著名投資家 ジョン・テンプルトン)

それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
フェローテック(6890)
Abalance(3856)


執筆:加藤あきら

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