上手いロスカットとは
3月相場も終わり。
2018年度の成績はどうだっただろうか?
今年の1〜3月は少し厳しい環境だったが、
当コラムを見に来ている諸君の中には、
地合い難を跳ね除け、
しっかりと利益を積み上げている方も多い事だろう。
週明けから新年度相場が始まる。
気を抜かずに「攻め」の姿勢で相場に立ち向かっていこう。
もし「弱気」の姿勢で投資をしているなら、
勝てるものも勝てないと断言できる。
相場は「強気」で取り組むことが何よりも大切だ。
さて、今日は要望のあった「ロスカット」の話をしよう。
株式投資において、
「100戦100勝」を目指したいのは誰しも同じ。
だが相場はそんなに甘くない。
どこかで素直に負けを認め、
ロスカットせねばならない局面が必ず来るだろう。
ロスカットに関しても「弱気」でするのではない、
「強気」でロスカット出来るようになって欲しい。
一瞬の躊躇いですら致命傷になりかねない、
それが「相場」である。
私は約10年間証券ディーラーとして売買の最前線で闘っていた訳だが、
引け後に、他のディーラーの売買を見ることも可能だった。
※「証券ディーラー」とは、証券会社の自己売買部門に所属し、自己の勘定で売買し、利益を追求する職業。稼げなければ働き続けることは出来ず、異動か退職となるため、完全実力主義の「売買」のプロフェッショナルである。
勿論、証券ディーラーと言えども「実力」の差は存在する。
どの銘柄をいくらで買っていつ売るのか。
これも儲けるための重要なファクターではあるが、
買うポイントや銘柄に関しては正直そこまでの差はない。
だが、はっきりと実力が分かるポイントが存在する。
そう「ロスカット」だ。
実力のあるディーラーはロスカットが圧倒的に上手い。
上手くロスカットできる自信があるからこそ、
「強気」の買い仕掛けを可能にし、
それが圧倒的リターンを生むわけだ。
つまり、相場で勝ち続けるためには
適切な「ロスカット」を使いこなすことが必須であると言えよう。
ではロスカット値はどこに設定するべきなのか?
売買の時間軸、手法によってロスカットの目途は様々だが、
共通して言えることがある。
「想定していたシナリオが否定された」場合だ。
これがロスカットする必要がある時であろう。
「今日は陽線が立つはず」
「上節抜けで追随買いが〜」
「今後上昇する場合、昨日の安値を割ることはない」
「25日線水準が〜」
「企業の成長シナリオ」
「指標にしている〜が崩れない限り〜」
「海外市況が〜」
「売り方の踏み上げが〜」
「○○円の売り板が〜」
上記は一例であるが、
想定していたシナリオが崩れた時、
その瞬間迷わずロスカットすることが求められる。
あすなろで紹介している「単発スポット銘柄」であれば、
投資していた企業の「成長シナリオ」が否定された時がそうだ。
中長期の投資では、
外部環境、投資家の心理や短期的な需給で多少の上下しようとも、
「成長シナリオ」に狂いがないのであれば何の問題もない。
時間軸、投資法に応じて適切な「ロスカット」ができるようになろう。
金曜のコラムでも指摘したが、
海外投資家の動きに変化が見られる。
【あすなろドリームトリオ銘柄】で先手を取ろう。
人より一手先に動かねば、結果はついてこない。
執筆 相場師 徹兜
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