国策とともに勇気ある革新の果実を取る
昨晩の米国市場は大荒れで、とくに米国のハイテク株は一連のトランプ発言によって一網打尽となりました。
これに連れ安するかたちで先週1週間をかけてようやく200日移動平均線を回復した日経平均も再び下方に潜ってしまいましたが、これまで我慢してきた方にとってはここから4月第2週まではまさしく≪買い場≫になります。
株式も通貨もオプション残高が相当に積み上がっていると思われますので、4月第2週までの間にポジションの整理が進めば、いよいよ業績相場になってくることでしょう。
この局面は振るい落とされないように良い仕込み場がきたと思って取り組んでいきましょう。
さて、昨晩の米国市場の大幅下落は貿易政策の不透明感が要因とされていますが、かえってトランプ政権の意図はより明確なものとなってきました。
見方によってはハイテク株を狙い打ちにするトランプ発言も、貿易政策と一緒でハイテク業界においても公平な競争環境の整備の一環で悪材料の連発もそろそろ最終局面に入ってきたと言えます。
今年のトランプ政策の帰結は金融相場の終焉と実体経済のテコ入れに本腰を入れることです。
米国民主党が主導してきた金融相場に一区切りをつけ、中間選挙を見据えた戦略としてはかねてより推し進めてきた巨額のインフラ整備を含む公共政策に舵を切ったとみてよいでしょう。
日本は毎回とばっちりで必要以上に下げる傾向から、先週同様の週初から大きな下落に見舞われたわけですが、2016年の秋口に大きく買われた主力株はそろそろ逆張りのチャンス到来です。
一連の米国(株式・通貨)売りは中国やサウジアラビアなどが主犯との噂もありますが、それに対抗しうる措置としても財政出動の規模が鍵になってくると思います。
鉄鋼や非鉄金属などの資源株や化学、機械などの高値から押しの深いような銘柄は業績などのファンダメンタルや米国の売上高比率などを確認した上で仕込みに入っていくのもよいでしょう。
かつての上昇が目立った銘柄としては酒井重工業(6358)や住友重機械(6302)、日本特殊陶業(5334)などが思い起こされます。
トランプ攻撃の的になりやすいですが、多少リスクを負える方は、あえて自動車やハイテクを狙っていくのも手で、豊田合成(7282)やニューフレアテクノロジー(6256)などを買い下がりで仕込んでいくにはよい頃合いかと思われます。
昨晩の日経先物の夜間取引では20925円で再び21000円を割り込んだほか、NYダウは23344ドルの安値をつけて直近のザラ場安値を更新しました。
今はまだ典型的な下落トレンドの中にあるので無理は禁物ですが、昨日も当コラムで書いてますように投資家にとっては下げの最終局面はチャンスになってきます。
米中ともに中長期的な国家戦略の下に動いていると思いますし、日本国内においても予算成立で国策が動き出す雰囲気も出てくると思われます。
一投資家として国家の大局を動かすことは無理でも、大局観をもつ必要はあります。
どうしても短期目線になる方は順張りでクラウドワークス(3900)などのテーマ株や材料株の飛び乗り、飛び降りを繰り返していくしかありませんが、こうした取り組みは『損小利大』とは逆パターンになりがちです。
その分、リスク管理が求められますので、トレードに自信の無い方こそキッチリ仕込み、やがて来る大相場に備えていきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 人生は、古い殻にこもり現状に満足する者にではなく、勇気を持って改革と革新に取り組むものに多くのチャンスを与える。 』
(第5代中国共産党中央委員会総書記 習近平)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
酒井重工業(6358)
住友重機械(6302)
日本特殊陶業(5334)
豊田合成(7282)
ニューフレアテクノロジー(6256)
クラウドワークス(3900)
執筆:加藤あきら
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