-負ける投資家が欲しがる株は、勝つ投資家がいらなくなった株-
ですので、今回は株式投資とはいかなるものか?というのをなるべく噛み砕いて私流に切り込んで行きたいと思います。すごく基本的なことですが、株式投資に対する考え方としてはコア部分だと思います。
皆様は、金融資産の内、何%くらいリスク商品に比重がありますか?
私は銀行預金をほとんどしていないので、75%以上が証券口座に入っています。(75%全てを常に運用している訳ではありません。)
なぜこのような行動を取っているか。それは世界的に低金利な状況だからです。
もちろん日本がマイナス金利政策を行っているのはすでに知れ渡っていますが、世界に視野を広げてみるといかがでしょう?
いわゆる先進国は日本よりも早い段階から、経済成長のペース鈍化を低金利政策で打破しようとして来ました。
FXなどで取引されている方はご存知だと思いますが、改めて主要国の政策金利は下記のようになっております。
↓↓↓
日本・・・0.1%
米国・・・1.5%
欧州・・・0.0%
英国・・・0.5%
カナダ・・1.25%
(いずれもコラム執筆時点)
現在、世界的に見て好調な国として米国が挙げられるかと思いますが、その米国でも政策金利はわずか1.5%です。
仮に銀行預金が1.5%だとして銀行に1000万円貸したとしても、年間で15万円しか増えません。
果たして15万円で何が出来るでしょうか?税金だけで消えてしまいますよね。
日本で言えば、例えばゆうちょ銀行が0.001%です。
1000万円を一年間貸しても100円しか金利が付かない計算です。
(※税金・手数料などは考慮しておりません。)
何を意味しているかと言いますと、世界ではよりお金を増やすためにリスク商品にマネーが向かいやすい状況が続いていると言うことです。
上記の銀行の事例では、元本が失われる事はありませんが、金利が低ければお金がぜんぜん増えません。
対してリスク商品として代表的なのが株式です。こちらは元本が失われるリスクも付きまといますが、日に15%上昇したり、年間で見れば何倍になることもあります。株式投資最大の魅力とも言えますね。
1000万円の投資金が一年間で2倍になれば2000万円となります。
(※税金・手数料などは考慮しておりません。)
世界的に株価が上昇していると言うことは、銀行預金や現金として保有するのではなく株式をはじめとしたリスク商品にお金が集まっていると言うことなのです。
これは日本だけの話ではありません。日本に限って言えば、大規模な金融緩和政策がその引き金になっています。
しかし、投資初心者の方で陥りがちなのが上記のお金の流れを知らない方が多いと言うことです。
(他にも債権や金などの商品にもお金は流れます。)
「日本の株が上がっているから投資始めよう」というのは確かに間違ってはいません。しかし、それだけを理由に市場に参加するのは危険なのです。そのような投資家に限って、株を買ってから保有している株価しか見ていないというのが現実です。「日経平均は上がっているのに自分の銘柄だけ上がらないのはなぜだ!?」という見当違いな疑問が発生してしまうのです。
我々はこのような発想には決してなりません。
知識が無いと、その日の「上がった、下がった」に過剰反応する結果となり、常に他の上昇している銘柄が気になって飛びついてしまうのです。
そして、高値で飛びついたことによって出た含み損を損切りし、ドンドン資産を減らしていくのが負ける投資家の典型例です。そしてひどい場合には「株式投資はギャンブル」などという身勝手な捉え方をして、株式市場から退場していくのです。
そもそも株式投資はギャンブルではありません。企業に対する投資です。
投資家からの資金を元手に会社を大きくしようと経営者や社員は切磋琢磨します。
日本で最も価値のある紙幣、1万円札のシンボルに選ばれている、福沢諭吉氏。
彼の提唱する「独立自尊」の理念。自他の尊厳を守り、【何事も自分の判断・責任のもとに行うこと】を意味します。
投資はまさに上記の考え方に該当します。この考え方が無いうちは勝つのは難しいでしょう。
最終的には【勝つのもあなた次第】【負けるのもあなた次第】ということです。
資本主義社会において最も重要なことだと思います。資本主義社会で競争は避けられません。
これは株式市場でも全く同じです。
【勝者は限られているのです。】
勝ちに行くのであれば、勝者が取りそうな行動を先読みして動くための知識が必要です。
ここで言う知識とは「細かい証券知識」ではありません。
細かい証券のルールは証券会社に任せれば良いのです。投資家の資金は保証してくれる訳ではありません。
事細かに勉強する必要は無いです。
細かいルールを勉強する前に、お金の基本的な仕組みを理解されたほうが株式市場で勝利しやすくなると思います。
【負ける投資家が欲しがる株は、勝つ投資家がいらなくなった株】であることを常に意識しましょう。
そして過去に出した損失に文句を言ってもしょうがありません。これから勝つことを考えていくほうが時間効率は良いです。
なぜなら、今、仮に資産が半減したとしても取り返すチャンスがあるのも株式市場です。
チャンスは何度でも訪れます。
その事もお忘れなく!
それでは良い週末を!
執筆 だいもんじ恭平
■これ重要やでっ!!
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