リスクの次にまたリスク、その次は・・・
米国市場がNYダウで400ドル以上の激しい上下運動で往って来いでしたので、朝方の地合いは非常に悪かったのですが、そこから持ち直していったのでよかったですね。
午前中に中国の習近平国家主席が出席したアジアフォーラムの演説の中で、米国との貿易関税をめぐって歩み寄る姿勢を見せたとの速報で、急速に売り方の買い戻しが進んだというのが背景にあるようです。
SQ週でこの買い戻しの動きは否が応にも今後への期待感を抱かせるものです。
また、今日は中国がらみのニュースが多かったですが、アジア株が総じて上昇しており、リスク回避の姿勢は徐々に和らぎつつあるとみてよさそうです。
最近の市場下落の中では、米国およびトランプ米大統領の言動に振り回されるケースが目立ち、貿易戦争懸念でオールドエコノミーが値下がりし、ハイテク企業批判でニューエコノミーも次いで値下がりしましたので、米国市場内には逃げ場が無かったのが特徴的です。
今回の中国が大人の対応を見せたことにより、ひとまず貿易戦争懸念が後退するのだとすれば、あとはハイテク売りが収束するタイミング次第ということになります。
明日の夜はフェイスブックCEOの議会証言が控えていますが、これも無事に通過して、かつハイテク規制の論議も目先では関係ないとなれば、いよいよリスクオンということになってきます。
また新しいネガティブニュースが出てくるのでは?と疑心暗鬼にもなるかと思いますが、心配の種はいつの時点においてもあるものですので、そこは割り切っていく勇気も必要でしょう。
ちょっときな臭いところで、軍需関連銘柄が動意づいていたので気になったのですが、シリアでの化学兵器使用疑惑をめぐり国連安保理内での米国・ロシアの対立軸が取り上げられているようです。
お馴染みの軍需関連がそろって値上がりし、またガスマスク対策で興研(7963)あたり物色しているようです。
たしかに先日トランプタワーで火災騒動があって大々的に報道されてましたし、日本でもテロが起きないとも限りませんが、そうは言っても・・・といった感じがします。
4月に入ってからというもの、薄商いの日が続いていたので市場には参加者がいなくなってしまったんじゃないかと思ってしまいますが、昨年を振り返れば4月後半が起点になっています。
リスクの次にまたリスク、その次は・・・当然相場はまだまだこれからですので、下を見るところから徐々に視点を上に、足元を見るところから徐々に視野を広げて未来に、目を向けていく時です。
そんな投資家たちのお守り銘柄としてミライアル(4238)。
考えてみてください。社会の高度化に不可欠なハイテク産業がこのままジリ貧になっていくはずがありません。売られ過ぎている他の日本株にも同じことが言えます。未来を見ていきましょう!
【 人 生 の 格 言 】
『 誰だってスマートに仕事をこなしたり、直接的に利益を生み出せる様なスキルを獲得するチャンスがある。
しかしその事を信じなければ、力を発揮する事は出来ないんだ 』
(フェイスブックCEO マーク・ザッカーバーグ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
興研(7963)
ミライアル(4238)
執筆:加藤あきら
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