懸念材料の後退と地合いの改善=相場の転換点
前場はSQ通過で主力株の資金シフトが進んだようで、ようやく銀行株が25日移動平均線を上抜けてきましたね。
いちおうSQ清算値は21853.92円で3月の21575.45円から278.47円高くなっており、地合いは着々と回復してきていると言えそうです。
また、注目されていた決算のファーストリテイリング(9983)と安川電機(6506)も非常に良い数値でしたので、内需・外需ともに日本の製造業は好調であることが確認できたと思います。
おそらく売られ過ぎている日本株は無数に転がっているはずで、ここから5月にかけてはバーゲンハンティングを狙う投資家たちが動いてくると思われます。
また、これに付随して我慢しきれなかった投資家は値動きに釣られて保有株を投げ売り、値動きが良さそうな銘柄に乗り換える動きが出やすくなってくる頃合いと考えられます。
堪えに堪えてきたストレスが極限に達した状態で出てくる「もうダメだ」の投げ売りが株価の底値になるケースが多いですので、それを掴んだ投資家が大きな利益を手にすることになります。
つまり、買うタイミングも引きつけて引きつけてということになりますから、投資はどちらにしても我慢や自制の勝負ということが言えます。
その時間軸が半年であろうが、3ヶ月であろうが、あるいは1週間、1日、もっと言えば分刻みでそれぞれのチャート上に表される動きの中で引きつけるということは必要になってきます。
また、バーゲンハンティングを狙うにあたって、ここから先の業績相場でも重要なのは出来高をどう見るかになってくると思われます。
どういう出来高の作られ方をしたかによって、その後の株価の値動きは全く異なったものとなります。値動きの良い銘柄というのは出来高を伴うものですが、その分不確実性が高く、同時に難易度も高い銘柄ということになります。
例えば、底値付近で大きな出来高を伴い陽線が立った時と、高値ブレイクで上昇が加速していく場合の大陽線では意味合いが異なるということを知っておく必要があります。
また、決算発表後に株価がマドを開けたり、大きな陽線や大きな陰線をつける場合もあるかと思いますが、それが大陰線の場合には需給の整理で多少日柄を要する場合があることも覚えておきたいところです。基本的には2〜4日は様子を見ながら日々の安値を拾っていくような取り組み方になります。
もちろん定石どおり出来高を伴った大陽線は買いのケースが多いのは事実なのですが、とくに大きな出来高を作った後の動きはリスクが高まっているため要注意なのです。
それを理解した上で出来高の多い銘柄を手がけていくのであれば、上下どちらに振れても想定外にはなりませんから、決算相場もうまく乗りこなしていくことができるかと思います。
市場は悲観・楽観の極致でトレンド転換してきますので、相場反転の流れは逃さないようにしていきましょう。
先週〜今週で仕込めた銘柄は利益が乗ってくるのを確認しながら、徐々にポジションを増やしていくのもよいかもしれません。
【 人 生 の 格 言 】
『 「速く動いて失敗せよ」、「リスクをとらないことが最大のリスク」という言葉も肝に銘じています。 』
(フェイスブックCEO マーク・ザッカーバーグ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
ファーストリテイリング(9983)
安川電機(6506)
執筆:加藤あきら
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