利益のためだからこそ強い気持ちを持つ
3日ぶりの反発となった日経平均よりもこの3日間でようやく出直ってきた中小型株に雰囲気を感じる相場になってきました。
昨日に続いて本日のランキング入り銘柄もラインナップは変わりましたが、仕手系の匂いを発していた銘柄が多く並びましたので、乗るか反るかの勝負になってきましたね。
一方で、主力株は為替の円安進行を背景に買い進む動きが鮮明になってきていますが、市場環境の改善を意識させるのは日頃からお伝えしてきた金融株の回復傾向が強まっている点です。
米国企業の決算発表を消化しながら海外勢がオトナ買いしてきていることも考えられます。なにせ米国株がそれほどでもないのに、相対的にみると日本株の強さが目立つシーンが増えてきました。
時間外の先物を勝負土俵としている方はより一層その思いを強くお持ちかもしれません。
また、大型連休を前に強含んできているということは、5月オプションSQにからむ需給かく乱要因はあまり無いという可能性も示唆しているかもしれず、日本の個人投資家は2月・3月のトラウマを引きずって「Sell in May」を必要以上に警戒し過ぎているのかもしれません。
あるいは週末に日銀金融政策決定会合を控えていますが、先日のG20外交で黒田日銀総裁の強気継続スタンスと麻生財務相の貫禄が海外投資家にも伝わったのではないかと思っているくらいです。
一方で、本日の値下がり銘柄に並んだのは日本システムウェア(9739)やトーエル(3361)など不可解な下げが見られたものもありましたし、4/20上場からようやく初値がついたHEROZ(4382)は公開価格の10倍以上の値段で寄り付き、その後49000円から42000円のストップ安までわずか10分程で一直線に落ちていきました。
市場が摩訶不思議な相場になってしまっているのは気がかりですが、ようやく下げ一服から出直ってくる銘柄も多く見られるようになってきましたので、順番待ちの様相を呈してきていると思います。
個人的な意見ですが、だいたいの方はこの順番待ちが苦手です。
東京ではラーメンを食べるのに並んでいる光景をよく見かけますが、ラーメンは待てるのに株の値上がりは待てないという方も多いのではないかと思うほどです。
2月後半〜3月にかけての戻りを試す場面でもそうですが、じわじわ戻していたのがまた値崩れするのではと強迫観念に襲われるから待てないんですよね。
お気持ちは非常によくわかります。
ただし、今回ばかりは待ちましょう。
相場に裏切られることは日常茶飯事ですが、期待以上の値動きを示してくれることもまた日常茶飯事です。
自分で裏切られたと言えるほど期待しているのか、市場が不必要なまでにリスクオフの時にしっかりと自信を持って買いを入れられたのか、日々反省材料は山ほどありますよね。
利益のためだからこそ強い気持ちをもって日々相場に立ち向かうんです。
周囲が及び腰になっているのが今の相場だとすれば、もう少し上値を伸ばしていく期待も残されていることでしょう。
日経平均はもうすぐ2月末の戻り高値にトライしてきますので、22500円の節目の攻防戦を上抜けられるかどうかは注目でしょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 株投機は世界で最も魅力的なゲームだ。
しかし怠惰な人、感情をコントロールできない人、それに手っ取り早く儲けようなどと思っている人は、絶対に利益を上げることはできない。
市場は変わらない。変わるのはその顔ぶれが変わるのだ。 』
(空売りの名手 ジェシー・リバモア)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
日本システムウェア(9739)
HEROZ(4382)
執筆:加藤あきら
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