【みどりの日SPスコープ】

5月4日は【みどりの日】
自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
-内閣府引用-

緑といえば、弊社あすなろのコーポレートカラーは緑。

理研グリーン（9992）[ジャスダック]

同社は、農薬大手のクミアイ化学系の企業で、緑化関連薬剤・資材事業、産業用薬品事業、土木緑化工事事業を行っている。緑化関連薬剤・資材事業では、非農耕地分野であるゴルフ場、高速道路・鉄道などを中心として、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、肥料、土壌改良資材及び芝種子などを国内の代理店及びゴルフ場に販売している。前期は7か月間の変則決算だったが、今期からは12カ月決算へ復帰。また、1Q(11-1月)の業績結果は冴えないが、商品性による不需要期にあたり、売上高が著しく減少する季節的要因が強い。

現在は太陽光発電向けの除草剤の散布に取り組みつつ、育成を進めており、自然エネルギー推進を進める国策テーマにも沿う。なお東京都から優先指名権を得ており、案件の受注拡大が期待される。PBRは約0.5倍と、指標面での評価余地も指摘されよう。

テクニカル面では、出来高を伴って大相場を演じた12月から25日線付近でもみあい。2月のVIXショックでは75日線を割れ込み需給が悪化したが、その後の調整局面では3/23の425円で切り返し、安値を切り上げての反発。足元では25日線が下値サポートとして機能しており、目先は75日線をしっかり上抜けるかが焦点になろう。この価格帯をブレイクできると2/21に付けた高値である600円も十分に射程圏内と言える。

【同社担当者に今後の見通しや決算内容について聞いてみた！】
17年5月1日付で、その他の関係会社だったクミアイ化学工業がイハラケミカル工業と合併し、親会社となったことに伴って、理研グリン、子会社イハラ代弁が保有するクミアイ化学株式を売却した。これに伴い第2四半期に親会社株式売却益1億2900万円を特別利益として計上するが、業績予想については現在も精査中で答えられないとのことだった。季節要因で見栄えの悪かった1Qと2Qのコントラストが大きくなれば、買いを呼び込む展開も期待できそうだ。


理研グリーン（9992）[ジャスダック]

株価：456円
業種：卸売業
単元株数：100株
PER：16.05倍
PBR： 0.46倍

執筆：相場師徹兜