中東不安を払いのけ中小型株が奮起
米国市場では原油価格が再び70ドル台乗せがみられ、NYダウは3日連続陽線で上値抵抗ラインに接近してまいりました。
昨晩のトランプ米大統領がかねてより批判してきたイラン核合意からの米国離脱を匂わせて、中東情勢の緊迫化を警戒する動きもみられた割には日米ともに株価はしっかりとしている印象です。
混沌としている中東情勢ですが、米国にとっては国際協調の立場もあるため北朝鮮問題と併せて悩みの種かもしれません。
ただ、米国のエネルギー政策を大枠でとらえるとトランプ米大統領がイランに固執するとは考えにくく、トランプ流のパワーポリティクスで押し切る構えに見えます。
ひと波乱あるかもしれませんが一過性のものにとどまるものとみられます。
今日あたりは広範に買われましたが、とくに中小型株への資金流入が目立つようになってきたように思います。
新しいリスク要因よりも冷え込んでしまった投資家センチメントの方が重苦しい雰囲気を演出してましたので、これが改善に向かってきていることが一番のポジティブ材料と言えるかと思います。
今週の10日(木)には米エヌビディアの決算発表がありますので、米アップルと同じように決算を好感する動きが出るようなら日米ともにハイテク株が再び市場の主役に浮上してくることも考えられるかと思います。
日本企業はサプライヤーとしての立場にあるため、新しいサービスやコンテンツで収益を伸ばした米アップルとは違った動きになるでしょう。
とくに米エヌビディアのように画像認識モジュールを製造する企業や派生して仮想通貨マイニングにも活用されているFPGA関連などが注目されることと思います。
決算シーズンも残すところちょうどあと一週間といったところまで来ておりますので、決算反応を見ながら変に買われたり売られたりしている市場の歪な動きを抜け目なく狙っていきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 待つことは、投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない。 』
(バークシャー・ハサウェイ副会長 チャーリー・マンガー)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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