株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2018-05-23 09:00:00

大文字恭平の相場勘所

-日米株、節目到達で短期的な大幅下落に警戒!-

おはようございます。

あすなろ投資顧問
大文字(だいもんじ)恭平でございます。

まずは、昨日のNY市場の動向からです。

ダウ指数   -178.88ドル    24,834.41ドル   (5/22 終値)
NASDAQ指数  -15.581ポイント  7,378.455ポイント (5/22 終値)
S&P500    -8.57ポイント   2,724.44ポイント (5/22 終値)

 昨日の欧州主要指数は軒並み上昇。新興国市場も高安まちまち。米中貿易摩擦懸念後退で中国株は底堅く推移。NY市場は主要3指数が反落。ダウ指数は節目の25,000ドルを確認したところで利益確定売りが優勢。トランプ氏の発言などが嫌気されたことも影響しているようです。引き続き、世界的な重要人物の「やる、やらない」の発言に注視しつつも、本質を見極めて流されないことが重要になるでしょう。

 個別銘柄では、トランプ氏の中国との交渉に満足していない類の話が浮上。警戒感が再熱しBoeing(BA)が2%を超える下落。Caterpillar(CAT)などの景気敏感株も下落し、指数を押し下げました。FAANG銘柄ではFacebook(FB)Apple(AAPL)Amazon(AMZN)Alphabet(GOOG)Netflix(NFLX)が軒並み反落。やや方向感を失う流れ。

 足元の為替ドル/円相場は110円80前後で推移。米長期金利は3%台で安定的に推移しており、利回りの上昇に一服感も見られます。これにより、ドル買い圧力がやや後退。足元はもみ合う展開が予想されるが、引き続き円安方向に向かう可能性があります。為替の急激な変動に注意する必要があるでしょう。

 昨日の日経平均は42.03円安の22,960.34円で取引を終えました。2月のVIXショックによる暴落から実に約3ヶ月ぶりの節目回復となったことでNYの動向を見てからと言う展開。昨日のNY市場の下落を受けて、日本市場もやや弱含みと予想されます。ここまでしっかり値を戻してきた日経平均株価ですが、6月に向けて米朝首脳会談を意識した値動きとなる可能性があります。短期的には22,000〜22,500円付近までの急落も警戒する必要があるでしょう。

個別ではファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)日東電工(6988)などが引き続き強い展開。ユニファミリーマート(8028)は7%強の下落で指数押し下げ。これまで順調に上昇していた銘柄として目立っていましたが、逆に売り仕掛けの対象となっているようです。2月のVIXショック以降、景気敏感株を中心としたチャート形状しっかりの銘柄が狙われやすい展開が続いており、保有銘柄の急落に警戒が必要です。特に「大手だし、有名会社だから急落は無い」と過信しすぎるのは良くないと言う良い例となっています。

 日経平均株価とは対象的にマザーズ指数は、0.72%の上昇で取引終了。4日続伸と引き続き強い展開となりました。日足チャートで確認しますと、上昇の目処としましては、引き続き75日線付近が意識されてくるものと見られます。特に新興銘柄で業績堅調にも関わらず売り込まれていた銘柄などは資金が向かいやすい展開になると見られます。ただし、この付近では戻り売りも意識されてくると思われますので、サイバーダイン(7779)そーせい(4565)ミクシィ(2121)など指数に影響しやすい銘柄の動向にも注視する必要があるでしょう。

いずれにしても、日米ともに主要指数が節目まで回復したことを受けて、一服感から一時的に全体相場が大きく下げる可能性もあります。すでに利益が乗っている銘柄をお持ちでしたら、一旦利益確定されて、次の押し目を狙うためキャッシュポジションを増やしておくのも1つの手かと思われます。フットワークの軽さも重要になるかと思われます。

しかし、全体相場が下落したとしても全ての銘柄が下落するわけでもありません。
個別銘柄では、幸和製作所(7807)が急騰。500円高の+20.07%と勢いがあります。同社は韓国農業協同組合中央会から大口受注を獲得したと発表しており、これが材料視されているようです。

このような銘柄もありますので、『警戒は必要』ですが『チャンスは常に転がっている』ということだけ意識しご資産の形成をはかっていただければ幸いです。特に『チャンスが来た』のに『キャッシュが無い』というのは投資家としては本末転倒かと思われます。特に信用でパンパンに張っている方は、一部ポジションの調整されるのもご一考かと思われます。

それでは皆様、本日もおきばりやす〜

執筆 だいもんじ恭平


■これ重要やでっ!!
┗━━━━━━━━━
【為替】
米10年債利回りの上昇一服で、ドル買い圧力がやや後退。

【株式】
利益の乗っている銘柄は一旦利確。信用取引でめいいっぱいポジション取っている方は一部調整も視野に。

【経済指標】
米・新築住宅販売件数 23:00
米・週間石油在庫統計 23:30

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック