大規模な仕掛け売りの噂が杞憂に終われば
やはり週末の間に米朝首脳会談日程に関する追加のニュースが出てまいりましたが、どちらつかずの内容で不透明感だけが残っています。
株の世界では不透明感を嫌うのですが、先週末の会談中止のインパクトが大きくて売られたためか小反発の週明けとなりました。
今晩は米国市場が休場で、手がかりに欠けるためか非常に薄商いで、年初から2番目に商いの少ない1日となりました。
値上がり・値下がりも半々で個別株もまちまちの動きとなっています。
今週は引き続いて方向感をつかみづらい1週間になるものと思われ、来週のメジャーSQにからむ売り仕掛けを警戒して利益確定売りなどもでやすくなるものと考えられます。
世間では大規模な仕掛け売りがくるとの噂もたち始め、個人投資家の警戒感もいっこうに改善されていないのが現状です。
また、売り仕掛けに際しては、米朝の地政学リスクに限らず、欧州の政治もごたついており、ここにきてイタリア格下げのニュースなども出てきて、異様な雰囲気も感じるのでたしかに警戒レベルを上げておく必要がありそうです。
そのような環境下では、株価の行方も気になるところなのですが、これは杞憂に終わる可能性もあります。実際そうなってほしいですし、何事もなければ基本的に上目線をもっておいていいと思います。
そこで、まずはどう転ぶか分からない相場に対峙するには、現在の自分の資産状況を正しく把握する必要があります。というより、この常にことを怠ってはいけません。
足元で自分がどれくらいのリスクをとっているのかは買値や含み益・含み損だけ見ていても分かりませんよね。
自分が投資資金のうち何割が株式で何割が現金になっているのか、ここから10%上がった時、10%下がった時の資産状況がどう変化するのかをイメージしておく必要があります。
仮に1000万円の投資資金のうち1000万円全部が株式を買い付けている場合、10%の資産が棄損した場合には100万円の損失となり、残った900万円で100万円を取り返そうとすると11.1%のリターンを出す必要があります。
税金を考慮した場合には13.3%のリターンを出さないと資金は回復しないことになります。
初心に返るようですが、株式投資に限らず相場ものにおいてはまず損をしないことが最重要になります。つまり、損失を自分でコントロール可能な範囲に抑えることが最も難しく、それに比べれば儲けることは容易と言えます。
来週から波乱のSQ週に突入していく可能性は十分ありますので、あらかじめ相場が荒れることを念頭に置いて株式と現金の資金配分割合を考えておくとよいでしょう。
とくに株価の動きで心理面も振らされるという自覚がある方は、ポジションを少なめにして自分のコントロール下においておくべきです。そうすれば極端な位置で投げ売りなどをしなくてもよくなります。
せっかくお金を増やす・守るために資産運用を始められた方が多いことと思いますので、お金に振り回されない株式投資を心掛けるようにしていきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 前もって考えて、いろいろ準備をしていないと、チャンスがきても見逃してしまう。 』
(ファーストリテイリング創業者 柳井正)
それでは、来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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