中小型株軟調の中で広がる思惑株の物色
昨日の新興市場売りの地合い悪化の流れから朝方は苦しい展開でしたが、後場になって雰囲気がだいぶ改善されてきました。
米国ではイタリア政治情勢への懸念が蒸し返されたりしてましたが、為替市場はしっかりとした足取りでドル円が110円にトライしてきています。
足元で極端なリスクオフにならなければ為替も日経平均も上値を試してくることでしょう。
一方で気になるのはやはり安値引けしたマザーズ指数で、明らかに主力と新興では明暗がくっきり分かれています。
需給面からは、昨日の下落を演出したそーせい(4565)、ミクシィ(2121)が直近の下げ分を取り戻してくれるだけでマザーズ指数はトレンド転換の期待があります。
ただし、目先は6/19に上場を予定するメルカリ(4385)のブックビルディングで資金が流出、あるいは拘束されていますので、むしろこの大型案件を通過した後の方が市場の回復は本格化してくるでしょう。
明日から来週にかけては日米首脳会談、G7首脳会議、米朝首脳会談など政治日程が立て込んでおり、それに加えて6月の米FOMCが控えています。
投資家が動きにくい中で異彩を放って上昇する中小型株が多くみられることでしょう。
今日あたりも大和重工(5610)や児玉化学(4222)などの低位株の動きが目立っており、値上がり上位には多くの東証2部銘柄が食い込んできました。
こうなってくると出直り気味のネクスG(6634)の動きにも怪しさと思惑の広がりを感じずにはいられません。
どうやら一癖も二癖もある銘柄が物色されやすくなっていると言えます。
また、それとは別に直近で華々しく上昇していた銘柄には、一斉に利益確定売りが出てきています。
シグマクシス(6088)やアイエックス・ナレッジ(9753)などはここ最近で話題性もあった銘柄ですが、こうなると戻るのに時間がかかるケースが多いので、不用意に押し目買いやナンピン買いは控えましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 常に今日、スタートしたばかりと思って、革新・挑戦し自分を変えていくということが大切。 』
(ファーストリテイリング創業者 柳井正)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
メルカリ(4385)6/19上場予定
大和重工(5610)
児玉化学(4222)
ネクスG(6634)
シグマクシス(6088)
アイエックス・ナレッジ(9753)
執筆:加藤あきら
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