日経平均の大幅な戻りと本当の強さ
昨日の下げ分を埋めて余りある日経平均の約500円上昇、そして全面高商状で力強く反発してきました。
こうなってくると、昨日の下げは一体何だったの?ということになってくるかと思いますが、それは日経平均だけを見た場合の話。
指数別騰落率では日経平均が+2.28%、TOPIXは+1.63%、JPX日経400は+1.70%。
そして、マザーズ指数+1.30%、ジャスダック指数+0.84%、東証2部指数+0.46%。
こうして見比べてみると戻り具合にだいぶ開きがあることが分かりますね。
しかも、昨日のマザーズ指数の下落率は▲4.13%でしたので、3分の1ほども戻しきれていません。
マザーズ指数を構成する時価総額上位銘柄が軒並み戻りの鈍い動きでしたので無理もありませんね。
また、全体としても薄商いから出来高も膨らんできませんでした。
本質的には薄商いの中で自律反発を見せたという域を出ず、それも大方ショートカバー、つまり売り方の買い戻しが中心になったという見方ができます。
今日の大幅高を素直に好感したいところですが、本当の戻りの強さが試されるのは明日以降といったところでしょう。
ただし、昨日の今日ですぐさま主力の大型株への資金が返ってきたということは、少なからず市場の地合いに前向きな材料と言えます。
明日また続伸できるようであれば雰囲気はガラリと変わってくる期待も持てそうです。
注目していた為替は、ドル円で111円台に回復してきてますので、今晩の海外市場でリスク懸念が後退して市場心理がさらに回復してくることを期待しておきたいですね。
数々の波乱とドラマを巻き起こした企業決算も本日が千秋楽です。
極端な株価反応を示すものも明日でひと段落してきますので、好決算の銘柄を洗って拾っていきたいですね。
【 人 生 の 格 言 】
『 周囲の事情が変わっているのに、自分の判断を変えないのはただの石頭です。 』
(信越化学会長 金川千尋)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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