株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-08-15 17:00:00

あすなろスコープ

13兆円規模の市場に食い込むか

日本車輌製造(7102) [東証1部]

鉄道車両製造メーカー大手でJR東海子会社であり、新幹線の製造両数でトップを誇る。リニアモーターカー、各種鉄道車両、建設機械等も手掛けており、輸送用機器、建機、鉄構、プラント等へも多角化を図っている。

中国政府は2018年の鉄道建設投資を1兆円超上積みする方針を示しており、四川省とチベット自治区を結ぶ鉄道路線などの建設工事を増やす計画である。鉄道建設で国内需要を創出し、国内経済を下支えすることで、貿易戦争の需要低迷をカバーするのが狙いだろう。

米中貿易戦争を懸念して、輸出経済から、国内経済へと転換しようとの試みが、同社の商機になるかもしれない。日本と中国は海外で鉄道事業の受注で競り合うこともあるが、世界的に評価の高い日本の鉄道システムに中国が関心を示す余地も十分あるだろう。

日足チャートでの価格帯別出来高は298円から306円の間が最も取引されており、上値の目処となりそうだが、その価格帯を上抜ければ、上値の重さはなくなるだろう。週足チャートでは7月上旬に新安値をつけた後、緩やかな上昇に転じており、もう一段高が期待できるだろう。

【 同社担当者に今後の見通しや決算内容について聞いてみた! 】
同社が7月24日に発表した平成31年3月期 第1四半期決算では、四半期純利益が前年同期比で76.5%減の16億4600万円となっているが、これは、前年同四半期に計上した非事業用資産の譲渡による特別利益がなくなったことなどによるものであるとのことであった。

今後の見通しについて、中国は18年の鉄道建設投資において、年初計画から1割増相当を上積みし、約13兆円を投じるとされている。同社は国内メーカー初の新幹線電車製作累計3000両を達成しており、海外からの高い注目が同社の受注に繋がると考えている。

日本車輌製造(7102) [東証1部]

株価:293円
業種:輸送機器業
単元株数:1000株
PER:14.79倍
PBR: 2.02倍

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