知っておきたい知識
マザーズ指数が連日の安値更新となっているが、
当コラムをしっかりとご覧いただいている諸君は、
しっかりとリスク管理を徹底し乗り切っていることだろう。
さて今日はこんな相場環境だからこそ知っておきたい知識を解説しよう。
追証状態を解消できない場合、
その決済タイミングは証券会社により異なる。
まず、追証とは何なのかを説明する。
信用取引の建玉の含み損や担保価値の値下がりから、
担保率が一定の比率を下回った場合、
定められた期日までに追加で保証金を入れる必要がある。
これが追加保証金、いわゆる「追証」だ。
追証状態を解消できない、
つまり不足分の入金が出来なければ、
各証券会社は規定により信用建玉の強制決済をおこなわねばならない。
そのタイミングは証券会社毎に異なる。
大手ネット証券のルールを見てみよう。
証券会社/最短の強制決済タイミング
SBI証券 ・3営業日後の寄付き
楽天証券 ・3営業日後の寄付き
松井証券 ・翌営業日の後場寄り
マネックス証券 ・3営業日後の寄付き
カブドットコム ・2営業日後の後場寄り
岡三オンライン ・3営業日後の寄付き
※松井・カブコムは維持率により変化
※詳細は各自、自分で確認して欲しい
強制決済が発注されるということは、
含み損を抱えたポジションを無理やり解消するということ。
つまり相場が急落している場合は、
更に成行売り注文が膨らむことになる。
こうした仕組みを理解していれば、
不要なリスクは避けることが出来るし、
ルールを逆手に取った、上手い買いチャンスを作ることも可能だ。
執筆 相場師 徹兜
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