株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2018-09-13 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

銘柄ごとの時間軸の設定について

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

日経平均は200円を超す上昇で東証1部は全面高、大型株は非常にしっかりとした動きでした。

規模別でも大型株・中型株・小型株いずれも上昇で、ほぼ全面高商状だったのですが、印象としては日経平均が高止まりしているだけで小型株はやや見劣りした気がします。

新高値銘柄も日経平均の採用銘柄に偏りがみられており、日銀がETF買いを続けてきたことによって225銘柄が品薄状態になっている模様です。

需給が引き締められて上昇している様はまるで仕手株のようですね。

さて、昨日取り上げた銘柄相談の件の続きとなりますが、よくあるお取り組み事例の中で気になった点をみておきたいと思います。

マズイ例として最も多いのは、銘柄ごとの『時間軸の設定』について短期・中期・長期を混同して滅茶苦茶になってしまっている点です。

一つ一つ銘柄の性質や値動きの特徴は異なり、買う理由なども当然違うはずなのですが、同じ取り組みで失敗している投資家様が多いように感じました。

すでに市場で話題になっているようなテーマ株は、高値圏にあって値動きも大きくなっていますので、短期の取り組みが前提となります。

すぐに利益に結びつきやすい反面、反落して含み損になる可能性が高い、つまり株価変動のリスクが高いので、その分、時間のリスクを抑えるためにむしろ短期での取り組みが必要となります。

一方で、話題になる前の成長期待株やバリュー株、下落トレンドを逆張りで狙うような取り組みは、値動きがまだ乏しいので時間をかけてゆっくり仕込んでいく中長期の取り組みが前提となります。

こちらは焦ってせわしない売買をするというのではなく、ある一定の価格帯で上下を繰り返している間に、なるべく下値ギリギリを狙って拾っていくことが重要です。株価変動が緩やかな分、時間のリスクを長くとれるので仕込みのタイミングを分散する余裕がもてる取り組みとなります。

時間軸の設定は各投資家のスタンスによって違うかと思いますが、銘柄の特徴やその時の株価の位置を無視して、自分都合の時間軸を設定してしまうと市場の報いを受けやすくなります。

普段の生活におきかえても、自分に合う服装を着こなす人と、まるでサイズが合っていない服装をする人とでは周りの印象が大きく違いますよね。株式投資は美人投票とよく言われますから独りよがりではいけません。

相場格言では「人の行く裏に道あり花の山」とはいえ、自分の都合だけで相場が動くわけはありませんから、うまく合わせていかないといけませんよね。

だからこそ銘柄選定なども自分の投資スタンスをよく知った上で、相性の良い銘柄、どうも相性の悪い銘柄を取捨選択していく必要がありますね。自分に合う洋服を着ると気分が明るくなるように、自分に合う銘柄を保有するのが最も利益がとりやすい銘柄となります。

本日は4分の3銘柄が値上がりしたようですし、物色のローテーションも始まってきたと言えそうです。

中にはもちろん個人投資家の注目度の高い銘柄も健在で、ダブル・スコープ(6619)やASIANSTAR(8946)など問い合わせが多かった銘柄にも注目しておきたいところでしょう。

明日はほぼロールし終えたとみられる9月限のメジャーSQ算出があります。いつものようにSQ通過後の相場の方向性に注目しましょう。相場の変化を迎える前に今一度自分の投資スタンスを再確認しておきたいですね。


【 人 生 の 格 言 】
『 整理のコツは、どこまで潔く捨てられるかにかかっている。
物や情報を残せば残すほど、増やせば増やすほど、大事なことを見落とすリスクが高まる。』
(サイバーエージェント社長 藤田晋)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日紹介した銘柄】
ダブル・スコープ(6619)
ASIANSTAR(8946)

執筆:加藤あきら

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック