株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-10-12 09:00:00

加藤あきらの投資戦略室

【緊急フォロー】底打ちからの買い転換ポイントを監視

おはようございます。

昨日に続きまして米国市場が荒れておりますので、緊急フォローを続けます。

NYダウは寄付き直後に前日比プラスに転じる場面があったものの力無く上値・下値ともに切り下げながら結局545ドル安(▲2.13%)で引けています。

この2日間で831ドル安、545ドル安と計1377.8ドル(▲5.2%)下落し、7月以来の水準に逆戻りしています。

一方の日経平均先物は昨晩、終値の22590円から22870円まで米株の戻りに追随する動きでしたが、連れ安して22270円の安値をとった後に前日比50円安程度で返ってきています。

昨日のザラ場、時間外ともに上下激しく揺さぶられる指数の動きですが、為替市場はドル円で112円付近での推移となっており、極端なリスク回避の動きはみられません。VIX指数が24.98ポイントと2月ピーク時の37.32ポイント以来、今年2番目の高水準となっています。

本日もオプションSQ、そして週末の手仕舞い売りとポジション調整の動きが継続しますが、突っ込み警戒感とそれに対する中長期目線での押し目買いで強弱入り交じる展開が予想されます。

突っ込んだところは買い!となりますが、反発が見られた際に短期筋のリバ取り要素が強くデイトレードで手仕舞いする可能性が濃厚ですので、無理に上値を追いかける動きはお勧めできません。

本日は昨日の安値を目安として気持ち下に指値を入れてかからなければ見送るといった冷静な判断が求められるでしょう。

基本スタンスは指数に対して昨日底堅さを見せた個別株を狙いたいですが、一連のボラティリティを生み出しているのが機械的なアルゴリズム取引であることを考えると日経レバETF(1570)もリバ取りには一役買ってくれるかもしれません。

外資系も含めた先物・オプションのポジションが集中する22250円水準は昨晩の夜間取引の安値として意識されやすいうえ、10月に入って売る気マンマンだったABNアムロが買いに転じてきたことからも底打ちが近いとみてよいでしょう。

あくまで希望的観測ですが、為替の円売りポジションの調整が一巡してくることと、株式オプションの清算完了で昨日申し上げたような下値を固める展開が期待できます。

直近の急落は米国の金利上昇に求める記事の見出しが躍る一方で、依然として弱い中国市場が狙い撃ちされている政治的不安も切り離すことはできません。

対立を強める米中の駆け引きに世界の市場が揺り動かされている状況ですが、今は米国の11月中間選挙を見据えて回復に向かうメインシナリオを基に強気姿勢を崩さないことが大事かと思われます。

本日は昨日の急落あるいは先週からの下落も含めてある程度の追証売りが発生する可能性もありますので、前場・後場の寄付時点での売り圧力に注意をはらっておきましょう。それに加えて10:30からスタートしてくる中国株の動向も監視です。

第一に相場は「生き残る」ことが最優先です。

その後、ポジションに余裕のある方は慌てず焦らず、売り一巡後の下げ止まりを確認して慎重に拾っていくようにしましょう。個別株の押し目買い目安は今年キツイ相場だった8月頃の水準を見た上で行ってください。

安全シートベルトをきっちりと締め直しつつ、強く締め付け過ぎても身動きしづらくなってしまいますので、普段と変わらないくらいの気持ちで冷静に取り組んでまいりましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』


執筆:加藤あきら

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