株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-10-16 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

市場の警戒感を吸収した上での反発力

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

米国市場が不安定な動きを続ける中、日本株は前日の下げである程度リスク回避を織り込んでいたようで反発地合いでした。

うまく押し目は拾えましたでしょうか?

私の監視銘柄はだいぶ買い気盛り上がったように見えましたが、全体の売買高はそれほど膨らんでいないようです。

まだ警戒感が根強いのかもしれませんね。

昨日の時間外の先物ではすでに22030円まで下げたところからのリバウンドですので、短期的な値幅の調整は一巡したとみてよいかと思われます。

本日の市場注目は中国の経済指標でしたが、対米貿易摩擦の激化でCPI、PPIに影響が出るかと思われた一方で、目立った動きはみられませんでした。

そうなると、市場がいつまでも気にしている米中の貿易摩擦に対する懸念とは辻褄が合わず、一体何で下げているの?ということになります。

前にも書いた通り、米国経済が非常に好調で、外国からモノを買う総量が増えればその分貿易収支の赤字額が拡大するという構図は変わらないと言えます。このモノの流れはトランプ政策で一朝一夕に変化するものではありません。

強いて言うなれば、米企業の方こそが貿易関税の引き上げで中国からの輸入製品が値上がりし、製造業の現場ではコスト高に喘ぐ実態があるようで、トランプ政策が意図するところ、あるいは建前としているところとは真逆の影響が出てきているようです。

つまり、米国市場にはそうした実態と比べて買われ過ぎ感から下げる材料はあれど、日本市場では売られる必要のないものまで連れ安していることになります。

米中対立の背景には貿易だけでなく安全保障も含めた覇権国争いの面も隠れていますので、一面だけをすくった議論にはあまり意味が無いのです。

日本にとってはむしろどちらに軍配が上がっても漁夫の利が見込める立ち位置にあると言えます。

よって、先行きに対しての過度な悲観も楽観も必要無く、投資家としてはありがたい押し目を拾っておけばよいということになります。

消費税の増税がらみで「キャッシュレス決済」が注目を集めていますが、今日は「セルフレジ」が複数銘柄噴き上げましたね。

監視銘柄の中では、本命視されるメディアシーク(4824)は思ったほど伸びてませんが、サインポスト(3996)が決算好感もあって大商いとなりました。前に大相場をやったヴィンクス(3784)も同じテーマですね。

相場動向においては目先の上げに浮かれず、下げにおびえずのスタンスでお取り組みいただければと思います。

先日の緊急フォローコラムでも『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』を取り上げましたが、今は“懐疑の中で育っている”ところかと思います。

今週で上下激しい波乱の相場は徐々に落ち着いてくるでしょうから、今回大きく押した銘柄を機関投資家と一緒になって狙っていきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『「私が今日成功しているのは昨日致命的な失敗をしているからです」。
つまるところ、負けた取引が取引手法、技術、そして勝つための戦略を身につける動機となった。』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
メディアシーク(4824)
サインポスト(3996)
ヴィンクス(3784)

執筆:加藤あきら

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