ドコモ・ショックで荒れた日本市場
月替わりで10月相場の重苦しいムードを吹き飛ばしたい11月がスタートしました。
日経平均は22000円回復を目前にちょうど売り買いが拮抗しつつも売り方の壁に阻まれています。
日経225採用では、携帯料金値下げの衝撃が走った携帯会社でNTT(9432)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9984)がそろって指数を押し下げましたので、致し方ない面があります。
また、昨日に決算発表した千代建(6366)や日東電工(6988)、日清紡HD(3105)、ヤマハ発動機(7272)などの決算発表で業績下方修正が出たことも響いたようです。
一方で、村田製作所(6981)、TDK(6762)などが業績の上方修正で逆行高したので、業種的には電気機器の見直し買いが今後進んでいきそうです。
そこから一歩踏み込んで注目テーマに急浮上してきている半導体も見直し買いがより一層進んでくるとみられます。
云わば「ドコモ・ショック」で今日の日経平均が下落した割に、見た目以上の強さを見せたのが日本市場の本当の姿だと思います。
昨日、一昨日の上げ幅が大きかったのである程度は警戒していた方も多いかと思いますが、買い方としては決算プレイが落ち着いたところが狙い目になります。
とくにNTTドコモ(9437)のように大規模な自社株買いを発表するような企業は今後じわじわと需給面での好影響が出てきますから、投資家心理が不安定で投げ売られたところを拾っていくのがよいでしょう。
今日のように若干売りに押される場面がありながらも、空売りを含めた売り物を吸収して出来高が増加してきましたので、上放れする準備も徐々に出来つつありそうです。
明日も週末で米雇用統計によって波乱含みの展開になることも想定しておく必要がありますので、ポジションをうまく調整しながら来週の中小型株決算発表に備えていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 反対側で売買している人間にも見通しがあるはずです。なぜ彼は売るのだろう。自分の知らない何を知っているのだろう。常にそう自問するのです。 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
NTT(9432)
KDDI(9433)
ソフトバンク(9984)
千代建(6366)
日東電工(6988)
日清紡HD(3105)
ヤマハ発動機(7272)
村田製作所(6981)
TDK(6762)
NTTドコモ(9437)
執筆:加藤あきら
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