株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-11-14 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

波乱含みの決算発表がようやく千秋楽

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

朝方のスタートは悪くなかったものの、根強い売り圧力を感じさせる1日でした。

本日をもって日本企業の決算発表も一巡してきますので、ここから上がるにせよ下がるにせよ方向感が出やすくなってくることと思います。

今回の決算シーズンは今日のダブルスタンダード(3925)みたいに波乱銘柄が目立ち、決算ギャンブルで大幅安を食らってしまったものが少なくありません。

ただ先週末のコラムでも書いたとおり、15日前後で相場の質も変わり始めるかもしれません。その前に外部要因も確認して必要がありますね。

まず、雰囲気が怪しくなっている市場は日本株よりも米国株です。

米中通商協議が再開する期待で買われる場面もありますが、主力株ではチャートが崩れているものも多く、下値余地を残しているのが気がかりです。

それに加えておきたいのが原油市場で、原油価格はとうとう10月初めの1バレル77ドルから55ドルまで▲30%に迫る勢いで下落に歯止めがかかっておりません。

直近のところでも12日連続で続落するなど、これの底入れ時期がいつになるかが重要になってきそうです。原油はリスク資産の代表格の位置づけだからです。

さらに、欧州では英国とEUの間でブレグジットに向けた草案合意し昨晩は上昇してましたので不安が一つ後退した感じもあります。

総合的には米中の貿易摩擦懸念が緩和してくる流れと欧州の懸念後退といったポジティブな面と、原油や新興国といった高リスク資産から資金流出する『質への逃避』に見られるネガティブな面が混在している状況です。

市場の方向感が見えづらく投資家が疑心暗鬼に陥ってしまうのも、こうした不透明感に起因していそうです。

こういった時には無理に答えを求めず、市場が導き出す答えにしたがって取り組んでいくのが賢明なのでしょう。

今週末には多少明らかになってくるとみておりますので、また分析結果をお知らせしたいと思います。


【 相 場 の 格 言 】
『 投機家はあくまで投資的でなくてはなりません。
  投資という観念をなくした投機は賭博である。
しかし、投機を離れた投資もない。
この意味において、いかなる投資も投機であると信じ、戦術もこれから出発するのです。 』

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
ダブルスタンダード(3925)


執筆:加藤あきら

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