株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-11-26 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

テーマ株のお祭りは引き際が肝心

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

3連休明けの月曜日はテーマ物色日和となりましたね。

日経平均は3ケタ上昇でしたが、TOPIXほか全体的には伸び切れなかった印象です。

その点、テーマ株には局所的に資金が集中しました。

先週コラムで取り上げた消費税増税関連で「キャッシュレス決済」、そして2025年の「大阪万博」の開催決定で紹介銘柄は軒並み上昇しましたね。

ストップ高のジャストプランニング(4287)や杉村倉庫(9307)だけでなく、RSC(4664)や三精テク(6357)も大幅高になって良かったですね。

事前に仕込んでおけた方は急騰の含み益に、これからどこまで利益を伸ばせるかワクワクしていることと思います。

しかし!

冷や水を浴びせるわけではありませんが、ここは“利食い千人力”です。

テーマ物色はどうしても一過性のものとなりやすく、東京オリンピックが決まったときや消費増税前の駆け込み需要が注目された際にも似たような現象がみられました。

お祭りは最後まで楽しもうとすると、いつの間にか宴が終わっていることに気づかず一人取り残されてしまうことがあります。

花火大会などもそうですが、名残り惜しいくらいのところで抜け出し、帰りの渋滞に巻き込まれないようにすることが良い思い出にするコツですよね。

株の世界でも、お祭りがピークを迎える手前で利益確定し、こっそりと売り抜けておくというのが重要になります。

今日はどちらかと言えば日本よりも米国のサイバーマンデーに注目です。

直近で値崩れしていたハイテク株に持ち直しの動きが出るかに加えて、中国の「独身の日」でみられたような個人消費の力強さが確認されれば、米国経済の裏付けにもなります。

当然、米国経済が堅調であれば世界経済の先行きを不安視する向きも多少和らぐはずだからです。

テーマ物色で盛り上がるのは今週前半の3日間までが勝負で、それ以降は米中首脳会談が最大の焦点となってくるはずです。

リスク資産からの資金流出が止まるかどうか、さらには売り方が今後買い戻してくるかどうかもまさしくその結果にかかっていると言えるでしょう。

買い方のターンはまもなくやってきますので、目先は焦らず淡々と種玉の仕込みに徹しておきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『 日ごろ、投げやりなことをしていて、いざという場面に無念無想になろうとしても、それは無理というものである。 』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆:加藤あきら

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