ボックスを意識してトレードに徹するとき
昨日の戻り足を強めたところから一転、今日は全面安商状となりましたが、先物主導での動きに翻弄されていますね。
12月のメジャーSQ前ですので海外勢の先物売りが相次いでいるとみられ、オプションにからめたポジション調整でしょう。
今の相場は一貫して機関投資家のポジションによるボックス相場の様相を呈していますので、彼らのポジション整理が済めば市場はまた落ち着きを取り戻すかと思います。
直近では日経平均7連騰で1500円の値幅が出ておりますので、今日で上昇分の3分の1を吐き出したと言えます。
元をたどればその上昇分も売り方の買い戻しが主導していたものですので、売り方の利食いが終わればまた買い方のターンに戻ってくるでしょう。
明日は米国市場が休場になりますので、今晩のうちにある程度売りを消化してくるかと思います。あとは今週末までとなっているソフトバンクIPOのブックビル通過を待つのみと言えるでしょう。
個別株は直近で上昇が目立っていたリクルート(6098)や楽天(4755)などの下げがきつく、やっと戻り歩調になってきた住友化学(4005)や日本ガイシ(5333)などはそれほど下げてはいません。
下げ切った銘柄はすでに売り物が出尽くしている可能性がありそうですね。
依然としてセクターのローテーションが進んでいる状況ですので、むやみやたらに右往左往せず、どっしりと構えて今日のような押し目を狙っていきたいところです。
外資系のポジションは前にも書いたとおり、21800円を基準に考えておけばよいかと思いますので、昨日利食いできた人も見送った人も仕切り直していくにはよい水準でしょう。
8日ぶりの反落にしては大きめな調整となりましたが、米中会談前にポジションを落としていた方には仕込み場到来かと思いますので、為替の動きをみながらポジションを取り直していきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 プロは、儲けることよりも、正しく行動することに神経を使う。
やることをきちんとやっていれば、儲かるときは儲かることを知っているからだ。 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
リクルート(6098)
楽天(4755)
住友化学(4005)
日本ガイシ(5333)
執筆:加藤あきら
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