株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-12-16 09:00:00

相場師徹兜の鉄株

情報の伝達、普及速度の上昇が何をもたらすか

先日市場を賑わせた米国金利の「逆イールド」

イールドとは利回りという意味。

お金を借りる期間が長くなれば長くなる程金利が高くなり、
短ければその分金利が低くなると考えるのが一般的。

つまり基本的には短期金利<長期金利の状態にあることが多い。

この状態を順イールドと呼ぶ。
そして逆イールドとはこれと逆の状況「短期金利>長期金利」を指す。

逆イールドは景気後退の予兆として見られるのが一般的なため、
機関投資家の売りを誘った面がある。

ただし、注意しなければならない点がある。

□景気後退時には事前に逆イールドを伴っている。

→これはあてはまる。

□逆イールドが発生すれば、必ず景気が後退する。

→これは必ずしもそうとは言えない。

実際に利下げが必要になれば株価下落要因となるが、
他方で逆イールドの初期は景気が加速しやすい傾向が強い。

景気が加速し、経済が良い場合、
株価は経済情勢の長期的な強さを織り込む形で上昇するわけだ。

1970年以降何度か逆イールドが発生したことがあるが、
その多くでその後も株価は上昇している。

そのため一概に景気後退の予兆・株価下落要因とは捉えず、
経済情勢・景気・金融政策を見ながら判断する必要があるだろう。

ましてや今回は、
3年債と5年債の利回り逆転だったわけで正式な逆イールドとは言えない。

また、情報の伝播速度上昇や伝播範囲が過去にないくらい広がっている。

私がこういったコラムを書いていることもそうだが、
「逆イールド」がここまで一般の投資家層に認知されたことはないだろう。

よって、過度に景気後退を織り込もうとする動きは行き過ぎで、
どこかで逆流せざるを得ないのではと私は考える。

要は新聞やテレビ等の各種報道に踊らされるのではなく、
こうした情報の伝播速度・範囲を考慮した上で、
自身は一歩先んじて収益チャンスを狙っていかねばならない。

【ヴィクトリア銘柄】
年内の短期も、来年持ち越しの中期もいける銘柄だ。
こういった銘柄をしっかりと仕込んでおきたい。

執筆 相場師 徹兜

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