毎日毎日相場と向き合う。
証券ディラーにとってはそれが仕事だ。

良い時もあれば、悪い時もある。
それは当然のこと。

勝ち続けるためには「コントロール」が必要だ。

リスクやメンタルのコントロール、
損益についてもコントロールが必要となる。

はっきり言って、
このコントロールをしっかり出来ている人は殆どいない。
というより、これが株式投資の難しさであろう。

損が出る、つまり相場で負けた時。
それには必ず理由がある。

自分の相場観やストラテジーと、
実際の相場が合ってないから負ける訳だ。

その理由が見えてもいないのに、
損を取り返したいという自分の都合だけでリスクを取り続ける。

たまたま相場に救われることもあるかもしれない。
でもそれは「実力」ではなく、ただの運頼みでしかない。

相場と噛み合っていないときは、
損を早く取り返したいという自分の中にある焦りと向き合い、抑制する必要がある。

そのうえで上手く行かない要因を客観的に分析し、
少しずつ立て直していく。

うまくいっていないときほどリスクを抑えなければならない。
いわば『守り』が求められる。

儲かっているときはガンガンいけばいい。
いわば『攻め』だ。

守りばかりでは得られないものもある。。
だが、攻めばかりでも成功は成しえないだろう。

『攻め』と『守り』。
言い方を変えれば「強弱をつける事」。
これはとても大事なことだ。

テクニカル分析やファンダメンタル分析。
これらは勉強さえすれば、
ある程度のレベルまでは誰でも到達することが可能。

しかし、そこから先が難しいのだ。
総合的判断のバランス感覚が必要とされる。

個々人の性格上、
元々投資に向かないタイプもいるだろう。

・勉強する気がない。
・時間が足りない。
・自分で判断することが出来ない

であれば、投資顧問を上手く活用すれば良いだけだ。

自分にないもの、出来ないものを補う。
これも結局はバランス感覚だ。

何年・何十年と戦い続け、
勝ち続けたいのであれば自分なりの向き合い方を工夫しよう。

あすなろはそんな諸君の投資の一助となることを望む。


執筆　相場師　徹兜