米国市場待ちながら上下激しい動き
世界的な株安で昨日は必要以上に大きな調整を強いられましたが、本日は一転買い戻しの相場になりました。
昨晩の米国・英国市場がクリスマス休場でしたから、これを確認してからでないと下落相場の底入れかどうかの判定はできないのですが、自律反発の芽が出てきたことは大きな収穫だと思います。
本日からは権利落ちで新年の取引に移行していくこととなりますが、市場の焦点は戻りの目途探しになることでしょう。
本日の反発力がもっと大きければ来年の相場に向けた期待感が膨らんだと思いますが、戻り売りの圧力は相当強い動きでした。
やはり買いの手がかりとなるような材料はありませんし、前回安値引けしただけに今晩の米国市場に対しては強気になりきれない投資家心理を映しているのでしょう。
一つ気になったニュースでは、今朝方にトランプ米大統領が米国株に「とてつもない買い好機」と発言したようです。
詳しくみていくと「米企業は記録的とも言える数字をたたき出している。従って私は今がとてつもない買いの好機だと思う。まさに素晴らしい買いの好機だ」と語ったそうです。
要人発言としては市場と対話になっていなかった米FRB議長や、市場は安定していると見て見ぬふりの発言しかなかった財務大臣よりも直接的でマーケットフレンドリーなものです。
急落の元をたどればトランプ政策によって米政治の機能不全が起こっていたり、市場の不安を誘っていたのですが、ここにきて株を買えというからには何らかのアクションを期待したいものです。
市場サプライズとなりやすいのは、やはりパウエルFRB議長を通じた金融政策の変更や、これまた解任の噂が流れたムニューシン財務長官を通じた財政政策によって市場に流動性が供給されることかと思います。
底打ちしたかどうかは疑わしいですが、海外要因なしに自律反発の機運を見せ始めた日本株です。
まだまだ足場は頼りないですが、わずか10日間で日経平均が2000円以上も下げた相場ですから、市場が持ち直し始めたら案外早いかもしれません。
個別株も逆張りを強いられますが、買い方にとっては安ければ安い方が良いタイミングであることは株式投資の道理です。
常々買いておりますように、投資家が悲観的になっている局面こそ、バリュー投資家にとって絶好の買い局面です。あの日立製作所(6501)でさえも年初来安値ですから。
保有株の下落には目をつぶり、残しておいた資金で着々と買い下がった投資家が実際に戻りが出る相場で優位性を持つことになります。
今年最も安い水準にある日本株をまとめ買いするつもりで日経レバ(1570)を仕込んでいくのも良いのではないでしょうか。
【 相 場 の 格 言 】
『 資産家は恐慌時に生まれる 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
日立製作所(6501)
日経レバ(1570)
執筆:加藤あきら
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