平成31年の相場事始
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年の相場格言は亥(イノシシ)年で「亥固まる」と言われますが、基本的には前年の「戌笑う」から続く良い流れをそのまま突き進んで加速させていくとされます。
ただ昨年はあまりにも「戌笑う」からかけ離れたボラティリティの高い相場でしたので、買い方にとっても売り方にとっても一歩ポジション取りを誤れば致命傷となりかねない難しい相場でした。
となれば、今年はより一層その傾向が強まると考えると、安易なポジション取りは一発退場を招きかねない慎重な取り組みが求められるとみることもできます。
その点に関して裏を返せば、短期的な上昇、下落のスピードが速いため、値幅取りのトレーダー向きの相場となりやすく、細かい売買で加速度的に資産を増加させることも夢ではありません。
投資家にとっては急落局面を一点買いするといった勝負どころの見極めが重要となりそうですが、そこまで難しく考える必要はないかもしれません。
と言いますのも、2018年は12月の年の瀬で暴落に近い相場で年初来安値をとってきたため、依然として日本株が割安な位置から勝負しにいくことができるからです。
買い方にとってはまさしくどの銘柄も買いたくて目移りしてしまう贅沢な状況です。
ともすれば、一体どの銘柄を買ったら良いのか悩ましい状況でもあります。
狙い目はやはり成長株、高配当株といった“この絶好の機会を活かした投資”ということになるかと思います。
投資家である以上、期待だけが膨らみ過ぎて中身が伴わない企業ならどんな時も買うべきではありません。それはニュース大好きの短期筋に任せておけば?といったところでしょう。
しかしながら、大きく成長するだけの根拠を持ち合わせ、その銘柄が同業種の周りの銘柄と比較して割安な価格で売られているとしたら、バーゲンセールそのものと言えます。この話は昨年の暴落に見舞われたクリスマスの時もしましたね。
こういった企業は将来的に投資家の期待が高まっていき、業績の拡大で大化けする可能性があります。10倍株(テンバガー)になるとしたらこのような銘柄です。
今年はかねてより言われてきた新元号への改元と消費税増税といった重要イベントを控え、なんだか祝賀とブーイングの板挟みにあいそうな1年です。
おそらくですが、日経平均は昨年よりもボラティリティが拡大することも視野に入れておく必要がありますので、昨年の安値付近の18750円〜高値付近の24500円をどちらも到達してくる可能性がありそうです。
これを念頭におくと中央値は21625円となり、これを基準として下回る局面は段階的に買い下がり、上回る局面は段階的に売り上がりと覚えておくとよいでしょう。
新元号の発表は4月30日の天皇陛下が退位されることをもって、5月1日に改められる予定です。
2018年の世相を反映した「今年の漢字」は「災」でしたが、今年は新元号に反対語の「幸」や「安」などが含まれるような、日本国にとって幸多き年になってほしいですね。
もちろん投資家は社会の影響を多分に受けるものですから、幸多き年で恩恵を享受できるとよいですね。
株式市場もポジティブなニュース、ネガティブなニュース入り乱れて、中にはフェイクニュースも多く含まれていることと思います。
しかし、自信を持って投資できる企業であれば、そうしたノイズに惑わされることなく良いリターンを期待できることでしょう。
先ほど申し上げた特大成長期待の銘柄に的を絞りながら、投資家にとっての夢多きテンバガー銘柄を掴んでいきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 人も我もで相場は天底をつける 』
それでは本年も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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