短期資金が入り乱れて小型株が乱舞
昨日に続いて戻り足が鮮明の日本株でしたが、中小型株の上昇が目立ちますね。
足元では為替もドル円もユーロ円も買い戻される動きの中、米中協議に中国側の本気度が垣間見えて問題解消に一歩前進が投資家に買い安心感を与えているようです。
日経平均・TOPIXが昨日よりも高値・安値ともに切り上げたことは大きな収穫と言えるでしょう。
ただし、市場が強気ムードに傾いてきたところに水を差すわけではありませんが、今の上昇の仕方には危うさがあり、油断は禁物です。
原油価格が戻りつつあるので関連銘柄に買い戻しの動きが目立っていますが、原油先物はちょうど25日移動平均線との攻防に入っています。
また、昨日はともかくとして本日はリバウンドの相場ながら全面高には程遠く、所々こぼれ落ちてくる銘柄が出始めました。
昨日がスタートラインに舞い戻ったものとすれば、上値を伸ばしきれず物足りない感じがありますね。
上昇が大きい銘柄はマザーズのサンバイオ(4592)を例外として、比較的時価総額の小さな銘柄、つまり少ない資金でも持ち上がりやすい銘柄に物色資金が向かっている点も要注意です。
市場がリスクオンに転じて本格的に戻り相場となる場合には、海外マネー流入などで大型株の上昇が鮮明化してくるはずです。
よって、足元の相場では短期資金の向かいやすい銘柄ばかりが動いていることを念頭に置いて、株価の値動きだけにつられないようにしましょう。
個別株では昨日・本日で出来高がきちんと増えているか、戻り売りをそれなりにこなした上で上昇してきているのかを見極めていく必要があります。
例えばですが、株価が上昇しているものだけでなく、値下がりしていても下値で押し目買いがきちんと入ってきているソネット・メディア(6185)のような銘柄に着目しながら、慎重さも求められる局面かと思います。
今晩は米国の家電見本市の「CES」などがあり、明日以降はハイテク株の動向に注目が集まりやすいかと思いますが、短期物色についていくのであれば、それと割り切って売買していくことを徹底してまいりましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 静中、動あり/静中、動をはらむ 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ソネット・メディア(6185)
執筆:加藤あきら
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