主役不在のダボス会議でも投資材料あり
今週の株式市場ではあまり話題となりませんでしたが、本来なら世界が注目するはずの世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)が昨日閉幕しました。
話題性を欠いたのは最も影響力のある米国・中国のトップリーダー2人が不参加だったからかもしれません。
しかし、当の会場内では2大経済大国の話題で持ち切りだったようです。
2大国が繰り広げる貿易戦争は、先のIMF発表にも見られるように世界の成長鈍化、製造業のサプライチェーンに多大な影響、大幅な計画変更などにつながっています。
主役不在といってもなお問題の中心として取り上げられるのは当然ですね。
そうすると株式市場への影響はどうなのかと心配になってしまう方も多いかもしれませんが、世界の名だたる有識者が集った会議の中では「世界経済成長は鈍化しているが、リセッション(景気後退)入りするほどではない」と楽観的な見方で決着したようです。
中国政府が内政をコントロールして、対外的なところに視線を移すよう仕向けなくてもよくなるのであれば、米中対立は直ぐにでも解決するかもしれません。
言うなれば、さほど変わりない経済成長率は維持できているわけですので、とくに中国の経済担当あたりはむしろ成長鈍化も想定の範囲内としながら、もっとナイーブな人権問題などから目を背けるための材料にされているのかもしれません。
本当の対立の目的は、貿易だけでなく、むしろ経済というわけでもなく、最も重要な権力基盤の維持が出発点になっていると考えています。
複雑に問題が入り組んで解決の糸口が無いかのように思えますが、経済についてはシンプルかつ合理的に考えて日本の成長性にもきちんと目を向けていくことがとても大事になります。
日本からは安倍首相が5年ぶりのダボス会議出席をし、G20大阪サミットの議長として基調講演を行っています。
米国・中国のトップ不在の中、世界的なリーダーシップを発揮する存在感を示してくれたことでしょう。
日本企業の中には、安倍首相が世界に示した地球規模の課題に対する考え方を具現化させて解決できる技術を持っているところが沢山あります。
この前のコラムでもたしかバイオマスプラスチックの関連銘柄などを取り上げたかと思いますが、気候変動や海洋プラスチック対策など面白みのあるテーマ株も投資妙味がありますよね。
週末には旭化成(3407)が上放れしていましたが、単純に上がる銘柄探しをしていくと昨日のコラムで書いたようなもぐら叩きになってしまいます。
オプトラン(6235)なども強かったですが、売り圧力と買い圧力を見て需給面を確かめてから買い進んでいかないと、巴コーポレーション(1921)のように上ヒゲになってしまうこともあります。
我々もそうですが、何よりもまず資金の流れを見て、今どのセクターに資金が集まっているかを知ることが重要です。
あるいはどのテーマに向かっているのか、個別株ではどういった特徴のもの(業績株、材料株、仕手株)が買われているのか、売られているのか、これから資金が入ってくる余地はあるのかの当たりをつけながら探してみるようにしましょう。
銘柄選びに迷われている方は即日公開の【EXPO出展記念銘柄】にご参加ください。日を追うごとに形が整ってきておりますので、チャンス目前です。
来週スタートから良い取り組みができるように休日中にお申込みを済ませておいてください。
【 相 場 の 格 言 】
『 善く戦う者は、これを勢いに求めて、人に責(もと)めず 』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
旭化成(3407)
巴コーポレーション(1921)
オプトラン(6235)
執筆:加藤あきら
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