株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-02-04 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

【買い】海外投資家 VS 日本投資家【売り】

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

先週からの話題としてサンバイオ(4592)のネガティブサプライズで新興市場のマザーズ指数はマイナスでしたが、全体としては総じてしっかりとした動きでした。

相変わらず日経平均の上値は重たい様子で、21000円の壁が厚く立ちはだかっているわけですが、地合いは決して悪くありません。

とくに為替市場で先週末の米経済指標が強い内容だったこともあって、ドル円が急回復して109円台後半まで円安が進んできました。

日経平均は為替の追い風に乗って、一気に21000円超えの期待がかかりましたが、本日はソニー(6758)の値崩れもあって、またしても足踏みを余儀なくされています。

高安の値幅も小さく非常に小動きでしたが、TOPIXは堅調に戻り高値を更新すると同時に、およそ2ヶ月ぶりに50日移動平均線を上回ってきました。

これはTOPIXの終値ベースでみると昨年10月の急落以来の事象で、市場の地盤沈下が極まった昨年末は13%近くも下方乖離していたものを1ヶ月以上費やしてようやく取り返したところです。

市場が注目しているテクニカルにフィボナッチという指標がありますが、10月に高値をとって12月に安値をとった動きは世界の株式市場でも共通した現象でした。

ところが、米NYダウは高安の値幅からフィボナッチ61.8%戻しを達成しているのに対して日経平均は38.2%戻しにも至っておらず、明らかに戻りの鈍さが際立っている点が話題となっています。

そのような中、投資主体別の売買動向ではおよそ11週ぶりに海外勢が買い越しに転じ、下がりそうで下がらなかった下値を支えたのが海外投資家であったことが判明しました。

海外勢が買いに転じたとすると、昨年を通して膨大な額を売り越してきた彼らにとって日本株のポジションはだいぶ減少しているとみられ、出遅れが鮮明な日本株をさらに買い越してくると考えられます。

為替市場がリスクオンに傾いた意味合いはとても大きく、業種別騰落率は全セクター上昇の全面高でした。

国内の投資家は待ちに待ったと言わんばかりに売り向かっていますが、果たして勝つのはどちらになるか見ものですね。

またその裏で、改めて日経平均が相場の実態を反映していない事実が浮き彫りとなりましたが、相場の潮目が変わったとすれば銘柄選定も見直していかなければなりません。

今日のような相場で素直に上昇している銘柄には継続して資金が入りやすくなるかと思います。

連続して高値を取ってきているような強い銘柄は、新高値銘柄からお探しいただくとよいでしょう。

逆に決算発表と重なって、タイミング悪く下げてしまったイー・ガーディアン(6050)などは残念の一言に尽きますが、こういうものも見方によっては仕込み場とみることもできます。

あとは下値圏で陽線を立てた市光工業(7244)やハウスコム(3275)のような銘柄にも、中長期的にチャートが崩れているからと言って見捨てるのではなくスポットライトを当ててみてもおもしろいかと思います。

今週は米企業決算の一巡や中国の春節休場で、外部環境に振り回されることなく国内企業の決算材料を織り込む動きになるかと思いますので、出直ってきた株を狙ってじっくり取り組んでまいりましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『 資力相応に仕掛けるべし 』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
イー・ガーディアン(6050)
市光工業(7244)


執筆:加藤あきら

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