本日のお取り組みもお疲れ様でした。

日経平均は昨日の650円安に対して、450円高とおよそ3分の2を取り戻す強い切り返しを見せました。

本日は3月期末の権利付き最終売買日ということで、多少なりとも個人投資家の配当取りの動きもあったのかもしれませんが、専門家の見方では明日の配当落ちをカバーする機関投資家の先物買いが入ったとみているようです。

とくにTOPIXは2.50％オーバーの大幅高で全戻しを達成、マザーズ指数も下げ分を即日で埋めてきていることから小型株の堅調も目立ちますね。

そんな中で注目されたのは、2日続けてストップ安していたエーザイ（4523）が寄り付いてバイオセクターの雰囲気が急改善したことです。

それに真っ先に反応したのはやはりオンコリス（4588）でしたね。

まだ信用取引規制の解除前ですが、早くも目ざとい個人投資家が先回り買いしてきたような動きです。今度はスピード違反にならない程度に段階的に上昇していってほしいですね。

バイオと並んでテーマ物色されやすくなってきたゲーム株ですが、本日はシリコンスタジオ（3907）が小休止、これもスピードを飛ばし過ぎて信用規制がかかってくるような上昇になりましたしね。

このコラムでは3/20にシリコンスタジオ（3907）の初動をご紹介しましたが、その時の終値1751円からみてもたった2、3日で50％以上の上昇になってますね。

中小型株はテーマ物色だけでなく個別に狙う動きも広がってきています。

ここのところ、目立った材料無くカジノ関連銘柄に大量買いの動きが観測されており、それなりに出来高も伴っています。

先週あたりから動きの出ているオリックス（8591）も先週末にIR（カジノリゾート）参入のニュースがあったばかりですから、何か追加の材料があるのかもしれないですね。

本日はこの前紹介したばかりのピクセルカンパニーズ（2743）やテックファーム（3625）、杉村倉庫（9307）など関連銘柄が動いてきましたので、カジノ思惑で資金が入ってきているのかもしれないですね。

株式市場は昨日のような理不尽な急落局面もたびたびありますが、情報をフラットに見て冷静に取り組めば、リスクテイクした分のリターンをもたらしてくれます。

本当なら米グーグルに続いて米アップルもゲーム市場参入のニュースなどがありましたので、そちらも少し深堀りしてデジタルハーツ（3676）のような銘柄もご紹介したかったのですが、また次の機会にしたいと思います。

本日は全面高で昨日からのリバウンドで利益確定した人、戻り売りをした人、朝方から買い進んでいった人、後場からジャンピングキャッチした人、いろいろな投資行動があったかと思いますが、冷静に判断を下した取引であれば必ず自分に返ってきます。

チャンスはいつでも近くに見つかるはずですので、常に前向きな取り組みを心掛けていきたいですね。


【 相 場 の 格 言 】
『最後の五分間より最初の五分間』

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
オリックス（8591）
テックファーム（3625）
杉村倉庫（9307）
デジタルハーツ（3676）

執筆：加藤あきら