年度末は重要情報が盛りだくさん、投資のヒントも
2018年度の最終立会日が大引けを迎え、同時に平成最後の相場に幕が下ろされました。
来週からは新年度入りとなり、そして外国人買いが期待される4月相場となります。
期待感に胸躍らせている投資家の方も非常に多いことと思います。
私も相場にポジティブな見方をしている一人なのですが、ただ、年初からの外国人の売り越しがまだ収まっていないことには注意しておかなければなりません。
最近の4月戦績はトータルすれば良好でしたが、2018年は3月のセリクラ的な下げの反動で強いリバウンドを見せた一方で、2017年も2016年も4月始めは売りから入ってきていることを見落としてはいけません。
ただ、気持ちに水を差すつもりは毛頭なく、その後は急速に買い越して月足陽線を立てている事例は多いわけですから、単純に押し目は買いでよいかと思います。
最終的には大きく買い越してくる可能性があるわけですから、その買いが本格化するタイミングが中旬過ぎになることも想定して時間軸を設定しておけば問題なく取り組めますね。
まとめると、4月前半は押し目買い中心、後半はGW10連休前の相場トレンドによりますが、上昇トレンドなら上値追いで追加買い乗せ、下落トレンドなら利食いもしくは損切りを冷徹に行っていきましょう。
話変わって、私は年末年始や今回のような年度代わりのタイミングで出てくるニュースには重要な意図が隠されているのではないかと考えています。
この前後の日本経済新聞などは取っておいた方がよいかと思います。
今回、慌ただしい年度末の最後に飛び出してきたビッグニュースは『MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)』の超巨大コンソーシアム組成の話題でした。
これによってトヨタ(7203)とホンダ(7267)が異例の手を組むほか、この「MONETコンソーシアム」参加企業はこのコラム内で全て挙げきれないほどで、なんと90社にものぼります。
大手どころでは上記2社の他に住友不動産(8830)などの不動産系や、ANA(9202)などの航空系、ヤマトHD(9064)などの陸運系、さらに商社各社に加えて吉野家HD(9861)やニトリHD(9843)などの小売系も参加しています。
ソフトバンク(9984)、ヤフー(4689)が立ち上げた話題の電子決済会社PayPayなども陣容に加えられています。
そもそもMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)とは何なのか?
総務省の発表によると、『電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、それらを跨いだ移動ルートは検索可能となりましたが、予約や運賃の支払いは、各事業者に対して個別に行う必要があります。
このような仕組みを、手元のスマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるように改めて、ユーザーの利便性を大幅に高めたり、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決に役立てようとする考え方の上に立っているサービスがMaaSです。
MaaSの実現及び提供には、スマートフォンやデジタルインフラの整備・普及のほか、鉄道やバスの運行情報、タクシーの位置情報、道路の交通情報などの移動・交通に関する大規模なデータをオープン化し、整備・連携することが必要となります。ユーザーの経路検索・改札通過等の移動履歴や支払い情報などのパーソナルデータの活用、ドライバー不足を補うための自動運転やコンパクト・モビリティ、電気自動車(EV)などのクルマのイノベーション、効率的な移動手段を分析、提案、改善するためのAIの活用など、いま急激に発展しつつある各種の技術が交差するサービスといえます。』と説明されています。
さらに、電車やバスなどの公共的な交通機関だけでなく、タクシー、シェアサイクル、Uberなどのライドシェアもこれに含まれ、もっと言えばカーシェアリングなども当てはまります。
つまり、個人が都会でも地方でもいずれは自己所有の乗り物を持たなくてもよい時代がやってくるということになります。
これだけ社会全体に影響を及ぼす革命的なシステムだからこそ注目が集まっているのですね。
関連銘柄もいろいろありますので、興味がある方はぜひ調べてみていただきたいのですが、上記の大型株の他にゼンリン(9474)などもありますが、どうせなら中小型株の中から将来のお宝株を探り当ててみたいですよね。
もしかしたら今週のジョルダン(3710)のようにとてつもなく急騰するかもしれません。
同じ連想から駅探(3646)、他にもエコモット(3987)やエムティーアイ(9438)などが動意してますし、市場がまだ気付いていない銘柄がありそうです。
あすなろ銘柄の中では【ITモンスター銘柄】や【あすなろダブルセイバー銘柄】がまさしくど真ん中ですね。
ご参加された方はきちんと持ってますか?
バイオ株ばかりに目を奪われていたらせっかくの美味しい利益獲得の機会を逃してしまいますよ(笑)。
株で利益がとれるかどうかは投資家の腕次第と言えますが、こうした新技術や競争で利便性が高まれば消費者の立場としては恩恵を享受できますね。
この他にも日経新聞の1面の日本取引所と東京商品取引所の統合のニュースや、環太平洋経済連携協定(TPP)と日欧の経済連携協定(EPA)も見逃せないですね。
あと18面のサイバーセキュリティの記事は必見だと思います。ここではラック(3857)が個別企業として注目されていますね。
お伝えしたいことが沢山ありすぎて長くなってしまいましたが、今週末はぜひ新年度の相場について展望を巡らせてみてはいかがでしょうか?
【 相 場 の 格 言 】
『決して相場巧者となるな、まして場面巧者になるな』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ゼンリン(9474)
駅探(3646)
エムティーアイ(9438)
ラック(3857)
執筆:加藤あきら
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