相場急悪化の原因は米経済の好調という矛盾
朝方は日経平均▲376円安まで売られる場面がみられましたが、売り一巡後は21000円台を回復してもみ合いとなりました。
昨晩の海外市場では、休み明けの英国・米国では売りから入ってきたことにより、時間外の段階で日経平均先物は21000円を割り込んで返ってきました。
今後の展開としては幾つかのパターンを想定しておく必要があります。
希望的観測も含めて考えると、一時的な相場下振れによるショートポジションの解消を狙っている可能性で、解消後は先週の回復基調を引き継いで22000円まで反騰するパターンです。
その一方、海外勢が改めて売り直しから入ってきた可能性をふまえると、英国のハードブレグジット懸念の高まりや米国債の長短逆イールド現象による将来の景気後退を懸念する動きとみる必要もあります。
市場関係者の見方として、米10年債利回りが2.268%に低下して再び逆イールド現象が起こったことと、「株売り債券買い」の構図が鮮明になったことについてかなり警戒しているようです。
おそらくは昨晩の米5月消費者信頼感指数がなまじ良かったために、6/18~6/19に予定の米FOMCにおける利下げ期待が萎んだとの見方が強まったのではないでしょうか。
また、中国ではもう間もなく6/4の天安門事件30周年を迎えますので、これからますます反体制派による習政権批判や反米キャンペーンなどが勢いを増してくることが予想されます。
政治要因による相場の過度な悲観論が市場を覆う可能性はありますが、この境目をきっかけにして不透明感が晴れてくるという可能性もありますので、ここは上下どちらの目線も持っておきたい局面ですね。
本日は朝日インテック(7747)やJCRファーマ(4552)などの優良株も割安感に乏しいなどと言って下げる始末です。
これはアナリストレポートがきっかけとなっていますが、何かと理由をつけて売りたがっている輩がいるということをふまえて相場を見ておかなくてはならないということです。
6月はイベント盛り沢山ですので、小刻みなトレードを心がけながら材料株中心のお取り組みに切り換えていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『ゲームは大嵐が来るまで続く』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
JCRファーマ(4552)
執筆者:加藤あきら
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