パウエルプット発動に膨らんだ期待感
日本株は6日ぶりの反発、窓を開けての切り返しを見せました。
昨晩の米国市場は株式3指数ともに2%超の大幅高、パウエルFRB議長が年内利下げに関する観測気球を打ち上げたことを手がかりにほぼ全面高となりました。
さらに天安門事件30周年を通過した中国が早速、「米中貿易紛争は話し合いで解決されるべき」との発言を行い、再び交渉のテーブルにつく姿勢を打ち出しました。
昨日から機械株が反転の兆候を見せていた和井田製作所(6158)や島精機(6222)、オプトラン(6235)、技研製作所(6289)なんかをツマミ食いしたくなってしまう相場ですね。
本日は市場懸念が和らいだことから買い戻される相場でしたが、他にもメキシコ関税だったり、米債利回りの低下が一服したことをふまえると、あともうひと伸び欲しかったところです。
やはり先週攻防した日経平均20800円はかなり厚い抵抗ラインになっているみたいですね。
今晩は米5月ISM非製造業景況指数やベージュブックなどの経済指標が控えていて、週末には雇用統計などもありますから、それらをふまえての米FOMCに注目されます。今回のパウエル発言を裏付ける内容になるのか、当局が米国景気をどう見ているのかが重要です。
こうしたパウエルプットは市場の買い安心感を誘いますが、副作用としてのドル安ももれなくセットでついてきます。
本日の上昇を見てもまだ気味が悪いのが、この為替や日本の10年債利回りが低下していて、リスクオンの雰囲気には程遠い点です。せっかく膨らんだ期待感がしぼんでしまわないように監視しておきたいですね。
市場警戒感が根強い状況で、戻り売り圧力に加えて利益確定売りも出やすくなっています。
せっかく昨日安いところを仕込めたとしても利益を伸ばしきれずに売っておこうと考えるのが普通だと思います。
下げの相場で「損小利大」を求めても、なかなかリスクリターンが合わなくてトータルで資産を減らしてしまうということもあるでしょう。
銘柄はいろいろ安くなっていて、バーゲンハンティングするのは難しくなさそうですが、利益を獲るとなると思いの外うまくいかないといったことが多いかもしれません。
地合いに振り回されずにしっかりと利益を伸ばせるところは伸ばして、少し崩れたらポジションを縮小させてといったトレードの腕が問われる局面ですね。
この機会に来週の単発スポットでは【プラチナトレード銘柄】を募集させていただいています。
「悲観に苛まれて狼狽売りしてしまう」、「楽観に釣られて高値づかみしてしまう」、そんな方に非常にオススメだと思います。
市場に対して常に優位性をもちながらトレードすることを心がけておくだけで、見える景色はガラリと変わるはずです。
【 相 場 の 格 言 】
『株は物と違って買いと売りをセットで考えなくてはいけない』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
和井田製作所(6158)
島精機製作所(6222)
オプトラン(6235)
技研製作所(6289)
執筆者:加藤あきら
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