薄商いの中での株高進行、材料は後から出る
先週の米国株の反発をきっかけとして日本株には買い戻しの動き、そして何より中国株が戻り足を強めています。
本日の中国株はファーウェイ制裁の延期期待を手がかりとした上昇にしてはけっこう大きく、週末から香港の大規模デモが拡大している中でみるとやや違和感を感じる程の強さです。
外部環境の好転をもってしても商いが膨らんでこないのが残念ですが、様子見を決め込んでいる投資家がまだまだ多いのかもしれません。
日経平均、TOPIXは25日移動平均線を突破してきており、空売り比率は40%まで低下してきました。しつこく空売りを入れていた売り方は、一旦買い戻さざるを得ない状況になっているかと思われます。
投資家の先高期待と実体経済とのギャップがまだあるものの、もしかするとそのギャップはバブルに通じるものかもしれません。
そんな期待を持ちながら銘柄を仕込んでいきたいところで、つい先日まで大きく下げていた巴工業(6309)などは戻ってきていますし、巴つながりで巴コーポレーション(1921)や巴川製紙(3878)はかつて電磁パルス関連で物色された銘柄としてテーマも面白そうです。
6月初めの新聞には南海トラフ大地震を示唆するような記事がありましたが、電磁パルス系の銘柄で阿波製紙(3896)や双信電機(6938)などもヒットしてきます。
リスク・リターンを考慮しながら取り組んでいく必要はありますが、今は自分なりの買う理由を見つけて買っていくことが大事だと思います。
今の株価水準を気にして身動きが取れなくなってしまっては投資機会を自ら放棄しているようなものだと思います。
先行きをあれこれ予想して0か100かで決めるよりも、株式投資は元より不確実性に投資しているわけですので、腹をくくって投資する。あとは値動きにしたがってポジションを修正していけばよいかと思います。
【 相 場 の 格 言 】
『希望的観測では成功はおぼつかない 株投資では尚更である』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
巴工業(6309)
巴コーポレーション(1921)
巴川製紙(3878)
阿波製紙(3896)
執筆者:加藤あきら
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