幻のSQとなった7月、売り圧力をくぐり抜けて成長株狙い
昨日同様に大型株が強めで中小型株には売りが広がった日本市場、3連休を前に手仕舞い売りが嵩みましたね。
物色の明暗は昨日以上に鮮明となり、本日の注目はなんと言っても日経平均上昇の立役者ファーストリテイリング(9983)、昨日引け後に決算発表して市場を凍り付かせた安川電機(6506)でしょう。
安川電機の決算内容は米中貿易摩擦、景気減速感が強まり実体経済にも影響が出てきていることを浮き彫りにしたと言え、投資家を現実に引き戻したと言えます。
米国市場は先の利下げ期待が相場を押し上げて、NYダウは史上初の27000ドル台に乗せてUSAフィーバーが起こっているにもかかわらず、日本株はやはりついていくことができていません。
とは言え、ドル建ての日経平均はしっかりとしており、個人投資家が見ている市場の景色と外国人投資家から見える景色は全く違ったものになっていると思われます。
本日の物色の中身を見ますと、マザーズ指数が2%超の大幅安で決算が嫌気されたチームスピリット(4397)やSHIFT(3697)、第1四半期速報が好調にもかかわらず売られたログリー(6579)など、どれも成長期待が高く、個人投資家の間で人気化しやすい銘柄に売りが目立ちました。
こうした動きからは他の銘柄の波及も気になるところで、本日のマザーズ市場の値下がりランキングは注目しておいた方がよいと思います。
他にバイオ系では昨日大幅高した引け後にファイナンス発表でストップ安となったカルナバイオ(4572)や同じく昨日に材料でストップ高して迎えた本日に大きく売られたDNAチップ研究所(2397)など特徴的な動きをしており、被弾した投資家の阿鼻叫喚が聞こえてきそうです。
さらに仮想通貨取引所ビットポイントで資産流出があったことが伝わって、後場からストップ安したリミックスポイント(3825)なども含めると個人投資家の資産状況は見た目以上に厳しくなっているのではないかと想像されます。
日経平均が相場の指標と考えて、これに合せて投資判断していくと個別株で思わぬ売り圧力に屈してしまうことになりかねませんので、今は個別、個別でそれぞれに需給面をみておいた方がよさそうです。と、毎回同じようなことを言っている気がします(笑)。
さて、本日はあまり話題にも上りませんが7月SQでした。清算値は21742.57円で幻のSQになってしまいました。
これをふまえると3連休前の手仕舞い売り圧力が強まったのも頷けますが、週明けはしっかりと準備して臨んでいきたいところです。
特にここからは米企業の決算発表が始まり、日本も決算時期が近づいてまいります。
第1Q決算で出足好調の内容だと、その後もどんどん上昇して年末までに株価数倍になる銘柄も出やすいという印象です。
バイオ株や仮想通貨がらみはボラティリティも高くて好きな方は多いかと思いますが、月末に向けては余力をしっかりと確保して株価数倍に化けるような成長株を探し当てていきたいですね。
どうやら単発スポットの【グレートまんもす銘柄】も完売が目前に迫ってきているようです。ご検討中の方はお早めにご参加いただかないと、せっかくの相場にも乗れなくなってしまうかもしれません。
相場に乗るなら乗る、降りるなら降りるで、その時その時で後悔の無いように決断していきましょう。
また、お使いの証券会社等でも周知されているかと思いますが、株式の受渡日がこれまで取引日から起算して4営業日目でしたが、来週からは3営業日目に短縮されます。
最近はこれに対応する関係上アルゴリズム取引なども控えられていたようですが、また復活してくることが想定されます。
相場は自分との戦いですのでコンピュータ売買を敵視しても仕方ないのですが、値動きに振り回されてしまわないように、重ね重ねしっかりと相場に臨むメンタルを準備した上で取り組んでまいりましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『材料は時間と共に変化する』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
安川電機(6506)
チームスピリット(4397)
SHIFT(3697)
ログリー(6579)
DNAチップ研究所(2397)
執筆者:加藤あきら
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